EchoLand-plus
ぜんぜん難しくありません。熱収支を把握しているあなたは、軽くこなせるはずです。でも、油断しないでください。p-h線図は目をつぶっていてもかけるようにしてください。
問2 下図は蒸発温度の異なる2台の蒸発器を1台の圧縮機で冷却する冷凍装置概略図である。
下記の運転状態の場合に蒸発器Bの冷凍能力を計算の過程を示して求めよ。
蒸発器Bの冷凍能力をΦBO、蒸発器Bの冷媒循環流量をqrBとすると、
ΦBO = qrB(h5 - h4) …(1)
さてここで、h5は問題文の中で指定されています。h4 = h3ですから(これは分かりますよね、三種レベルですからね)
数値の分からないものはqrBです。では、qrBを求めるにはどうするか…、これがこの問題のポイントとなります。
qrAは、蒸発器Aの冷凍能力(ΦAOとする)が分かっていますし、h8とh7も分かりますからすぐ求められそうです。
ΦAO = qrA(h8 - h7) …(2)
はい、qrAとqrBが混ざっているところの混合点aの熱収支を考えてみます。なんだか、解けそうですね。
流出するものを左辺、流入するものを右辺として式にします。(面倒なので色分け無し)
h1 (qrA + qrB) = qrA・h8 + qrB・h6
qrA・h1 + qrB・h1 = qrA・h8 + qrB・h6
qrA・h1 - qrA・h8 = qrB・h6 - qrB・h1
qrA (h1 - h8) = qrB (h6 - h1)
…(3)
貴方にとって、この問題は楽勝!サービス問題となっていることでしょう。
まず、(2)式からqrAを求めます、
次は、(3)式からqrBを求めます。
おまたせ、(1)式を使ってBの冷凍能力と求めましょう。
答え 63.1 (kW)
計算式記述は、qrA、qrB、ΦBOの式だけでも良いかもしれませんが、赤字の熱収支の式を書けば完璧だと思います。
問2は、とにかく、熱収支の計算式を組み立てできるようになれば…、OーKー牧場!!
【2016/10/22 新設】