圧縮機の種類と構造 P34

 圧縮機の種類や構造・特徴は、「学識(ブレない問3!?)」で出題されます。「上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会」<9次(8次):P34~ >

 このページでは、テキスト<9(8次):P34~>に記されている、開放、密閉、半密閉圧縮機の構造や特徴について、図と問題でまとめてみました。

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。

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 このサイトでは、参考書(テキスト)は「SIによる上級冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会」をもとにプチ解説を書いています。

 青いのが最新版(第6次改訂版)です。3800円と、お高いですが手に入れることをお薦めします。

 なぜならば、検定試験のテキストにも使用され、問題はこのテキストを基本にして作られている(たぶんですが)からです。《10/09/23記》

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 平成23年(2011年)の12月に7次改訂版が発行されました。内容が大幅に変わっています。ページも変わっているので<7次:P**>と書いて随時追加しています。 解説文も書き換えるべきところは、適に変更します。《2012/03/25記》

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 8次改訂版が発行されました。平成27年(2015年)11月。

 これまた、大幅に変更になっています。そのうち見なおしします。《2016/06/25記》

 見直し済み(2016(H28)/09/03 ~ 2017(H29)/01/10)

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 9次改訂版が発行されました。令和4年(2022年)11月。

 最新の技術に見合うように作図や語句など全体に渡って変更されています。8次以前は使わないほうが良いでしょう。(2023/08/22 記ス)

 見直し対応中。 (2023/05 ~ 完了日未定)

【全般】圧縮機の種類・構造など

 <9次(8次):P35表3.1>を図にしてみました。(9次改訂版では、主な用途が見直されている。)
「圧縮機の分類」概略図
「圧縮機の分類」概略図

・ロータリー圧縮機とスクロール圧縮機は、いずれも遠心力によって冷媒を圧縮するので遠心式である。 H19学/03 答え

【×】 圧縮機は容積式と遠心式に大別される。ロータリーとスクロールは容積式ですね。図をよく見て、イメージを頭に残しておこう。とにかく覚えるだけ!ガンガン読んでガンガン問題こなして頑張ろう。

・圧縮機は冷媒蒸気の圧縮方法により、容積式、遠心式に大別されるが、スクリュー圧縮機、往復圧縮機は容積式である。 by echo 答え

【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P34左 冒頭>


開放圧縮機

 テキスト<9次:P34左(開放圧縮機)>

 開放圧縮機のイメージ図を作ってみました。
「開放圧縮機」概略図
「開放圧縮機」概略図

・開放形圧縮機には、クランク軸からの冷媒漏れ止めに、シャフトシールが必要である。 by echo 答え

【◯】 これは、平11年3冷で出題されたもの。
 クランク軸は圧縮機ケーシングを貫通して電動機から動力が伝わってくる、したがって、冷媒の漏れ止め用のシャフトシールが必要になる。テキスト<9次:P34左(開放型圧縮機)>

・アンモニア圧縮機では、冷媒が電動機の銅巻線を侵すので、開放圧縮機が主に使われている。 by echo 答え

【◯】 テキスト<9次:P34左 一番下~右> テキストによれば、アンモニア環境下でも強い電動機を使用した半密閉形も使用されるようになっているそうです。


密閉圧縮機

 テキスト<9次:P34左>

 密閉圧縮機のイメージ図を作ってみました。
「密閉圧縮機」概略図
「密閉圧縮機」概略図

・圧縮機と電動機が一つのケーシング内に収められ、一体構造とした密閉圧縮機は小・中形フルオロカーボン冷凍装置に多く用いられている。 by echo 答え

【◯】 フルオロカーボン冷媒に対して電動巻線に適切な材料を用い、冷媒が充満したケーシング内に入れることが可能。テキスト<9次:P34左(密閉圧縮機)>


半密閉往復圧縮機

 テキスト<9次:P34左 下から5行目>

 半密閉往復圧縮機のイメージ図を作ってみました。
「半密閉往復圧縮機」概略図
「半密閉往復圧縮機」概略図

・近年のアンモニア圧縮機では、アンモニア環境下でも強い電動機を使用した半密閉圧縮機でも使用されている。 by echo 答え

【◯】 テキスト<9次:P34左 一番下~右上>

・アンモニア冷媒の圧縮機では、冷媒が電動機の銅巻線を侵すので開放形が主流だが、アンモニア環境下で使用できる材質を用いて、圧縮機と電動機を直結した半密閉圧縮機が使用されるようになってきている。 H28学/03 答え

【◯】 ぅむ。 テキスト<9次:P34左 一番下~右上>

・半密閉圧縮機および全密閉圧縮機は、圧縮機内部の点検、修理ができない。 by echo 答え

【×】 ぅーん、勉強してないと引っかかるかも。密閉圧縮機と違い、半密閉はボルトを外すことによって内部の点検修理を可能としたものです。テキスト<9次:P34左 下から7行目~>(この問は、3冷H24年に出題されたものです。)


おまけ

・開放形圧縮機はシャフトシールが必要であるが、密閉圧縮機および半密閉圧縮機ではシャフトシールは不要である。 by echo 答え

【◯】 これは、3冷H25年に出題されたものです。3冷では好んで?出題されますが、2冷では見当たりません。果たして…(2022(R04)/03/30記ス)

 ・開放形 → 必要
 ・密閉 → 不要
 ・半密閉 → 不要

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修正・訂正箇所履歴

【2016/06/25 新設】(← 履歴をここに作った日

  • コラムに8次改訂版の写真を追加。(2016(H28)/09/03)
  • 8次改訂版へ見直し済み・解説見直し。(2016(H28)/11/03)
  • 図を追加、文章を見直し。(2019(R1)/09/09)
  • 保安の問題を他へ引っ越し、及び、「おまけ」を削除。(2019(R1)/12/30)
  • 分類見直し、画像追加、予想問題 by echo 追加。(2022(R04)/03/30)
  • コラムに9次改訂版の写真を追加。(2023(R05)/08/22)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/08/22)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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