感温筒のチャージ方式 P125~P128(P121~P122)

 ガスチャージ方式が、主になるかなぁ。とはいうものの、問題数が少ないがな。見落としか?(2016(H28)/12/31記ス) 予想問題を追加 by echo (2022(R04)/03/19)

 令和になって、3種もこの2種も「液チャージ方式」の問いが出題されました。よって各チャージ方式を新設しました。(2020(R02)/11/28記ス)

  • 10.1.3 感温筒のチャージ方式 P125~128
    • (1) 液チャージ式 P126
    • (2) ガスチャージ式 P126~127
    • (3) クロスチャージ式 P127
    • (4) 吸着チャージ式 P127~128

テキスト9次改訂版について

 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。


液チャージ方式 P126

 令和になって初めて!?出題。(2020(R02)/11/28記ス)

・液チャージ方式の温度自動膨張弁の感温筒では、膨張弁本体の温度条件は弁動作に影響しない。この膨張弁では、弁開度を一定とした場合、蒸発温度が下がると、過熱度は小さくなる。 R02学/08 答え

【×】 蒸発温度が下がるほど、過熱度は大きくなります。
 すなわち、蒸発温度が低温になるにしたがい、設定過熱度が大きくなる方向にずれてしまいます。というようなことがテキスト<9次:P126左 下から5行目~>に記されています。


ガスチャージ方式 P126~127

 令和になっても、ガスチャージ方式が主に出題されるのかな?(2020(R02)/11/28記ス)

・ガスチャージ方式の温度自動膨張弁の取付において、弁本体頭部を感温筒よりも高い温度に保持できるようにしないと、適切な蒸発器出口冷媒の過熱度制御ができない。 H15学/08 答え

【◯】 逆に弁本体が感温筒より低い温度になると、本体内部の冷媒が凝縮してしまい動作不良を起こしてしまうらしい。 テキスト<9次:P127左上 ( また、応答速度は~)>を読んで。

・ガスチャージ方式は、冷媒液の封入量を少なくしているため、一定の温度以上になると圧力が上がらなくなる。この時の圧力を最高作動圧力と称し、「MOPチャージ方式の膨張弁」と呼ばれている。 by echo 答え

【◯】 意外に過去問には「MOP」という語句が登場しない。はてな?テキスト<9次:P126右下辺り>

・MOP付き温度自動膨張弁は、ヒートポンプ装置のように感温筒温度が上昇しても、最高作動圧力(MOP値)より圧力が上がらないためダイアフラムを破損しない。 by echo 答え

【◯】 「ダイアフラムを破損しない」← これがわりと過去問に登場している。パッケージエアコンに多く使用されているそうです。テキスト<9次:P126右 下から6行目>

・ガスチャージ方式であるMOP付き温度自動膨張弁は、始動時の液戻り防止や圧縮機駆動用電動機の過負荷防止などもできる特徴がある。 by echo 答え

【◯】 理由は、MOP値より高い蒸発温度では弁が開かないためです。テキスト<9次:P126右 下から3行目~>

・温度自動膨張弁の感温筒のチャージ方式のうち、ガスチャージ方式は冷凍装置の始動時の液戻り防止や、圧縮機駆動用電動機の過負荷防止に有効である。 H17学/08 答え

【◯】 はい、有効です。 テキスト<9次:P126右 下から4行目~>ズバリって感じかな。

・ホットガスデフロストを行うヒートポンプ冷凍装置に使用する温度自動膨張弁では、感温筒温度が過度に上昇してもダイヤフラムを破壊することがないように、感温筒はガスチヤージ方式を採用する。 H24学/08 答え

【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P126右 下から3行目~>

・ガスチャージ方式の感温筒をもつ温度自動膨張弁は、感温筒本体が高温になってもダイアフラムを破壊することがなく、膨張弁本体は感温筒よりも低温に保持できるように配置する。 H29学/08 答え

【×】 H15年度とH24年度をMixして間違い問題にした感じです。正しい文章にしてみましょう。

  ガスチャージ方式の感温筒をもつ温度自動膨張弁は、感温筒本体が高温になってもダイアフラムを破壊することがなく、膨張弁本体は感温筒よりも高温に保持できるように配置する。

 テキスト<9次:P126右 下から6行目>とテキスト<9次:P127左 3行目>

・ホットガスデフロストを行う装置やヒートポンプ冷暖房兼用装置に使用する温度自動膨張弁では、感温筒温度が過度に上昇してもダイアフラムを破壊することがないように、感温筒はガスチャージ方式を採用する。 R01学/08 答え

【◯】 「H24学/08」の問題文と同等です。


クロスチャージ方式 P127

 見当たらない。要注意の令和時代に突入。(2020(R02)/11/28記ス) 予想問題を追加 by echo (2022(R04)/03/19)

・クロスチャージ方式は、冷凍装置の冷媒と異なる飽和圧力特性を持つ媒体を感温筒内にチャージしたものである。 by echo 答え

【◯】 冷凍装置の冷媒とチャージ媒体の飽和曲線がクロスしている「クロスチャージ方式」なんだかカッコいいですね。テキスト<9次:P127左 真ん中辺り>

・クロスチャージ方式は過熱度設定値が、高温でも低温でも保持できるので、広範囲の蒸発温度で運転される低温用冷凍装置に特に適している。 by echo 答え

【◯】 高温から低温まで使用される低温用冷凍装置はどんなものがあるんでしょ。テキスト<9次:P127左 下から3行目~>


吸着チャージ方式 P127

 見当たらない。要注意の令和時代に突入。(2020(R02)/11/28記ス) 予想問題を追加 by echo (2022(R04)/03/19)

・吸着チャージ方式は、感温筒内に活性炭などの吸着剤と通常使用状態で液化しないガスが封入されており、弁本体の温度変化の影響を受けにくい特徴がある。 by echo 答え

【◯】 取り付け場所の範囲が広がりそうです。テキスト<9次:P127右 7行目辺り>

・吸着チャージ方式は、吸着剤の量と封入するガスの種類を変えることによって、MOPチャージ方式にすることもできる。 by echo 答え

【◯】 なにやらいろいろできそうでつね。テキスト<9次:P127右 下から7行目~>

・吸着チャージ方式は、感温筒のからの熱伝導により吸着剤がガスを吸収や脱着している。よって、他のチャージ方式より膨張弁の動作が遅くなる、この特性により過熱度制御のハンチング防止など安定性を改善できる。 by echo 答え

【◯】 動作が遅いけれど安定性が望まれる冷凍装置に適している。どんな装置でしょうね。テキスト<9次:P128左上>

 07/12/17 08/06/29 09/03/14 10/10/09 11/08/01 12/05/19 13/12/21 14/09/01 16/12/31 18/01/04 20/11/28 22/03/19 23/09/21

修正・訂正箇所履歴

【2016/07/23 新設】(← 履歴をここに作った日

  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。(2016(H28)/12/31)
  • 「液チャージ方式」「ガスチャージ方式」「クロスチャージ方式」「吸着チャージ方式」を新設し分割した。(2020(R02)/11/28)
  • 全体的に見直し、及び予想問題 by echo を追加。(2022(R04)/03/19)
  • 『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応。(2023(R05)/09/21)
  • 全体的に見直し、及び、予想問題by echo追加。(2023(R05)/09/21)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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