自動制御機器といえば、まずは「自動膨張弁」である。下記のコラムにザッと種類等を記した。健闘を祈る。テキストは<8次:P100>から。
【膨張弁】 自動膨張弁 └┬─温度自動膨張弁(過熱度検出による制御) │├─内部均圧形温度自動膨張弁 │└─外部均圧形温度自動膨張弁 │ ├・感温筒のチャージ方式 │ ├─液チャージ方式 │ ├─ガスチャージ方式(MOPチャージ方式) │ └─クロスチャージ方式 ├─定圧自動膨張弁(蒸発圧力の制御) │ ├─内部均圧形 │ └─外部均圧形 └─キャピラリーチューブ(小容量冷凍装置) 【温度膨張弁に求められる要素】 ・所要の蒸発圧力への減圧送液 ・蒸発熱負荷に比例した安定な冷媒液の送液 ・蒸発器熱負荷に変動に追従した流量の調節
2つの役割を覚えよう。テキスト<8次:P100 (9.1 自動膨張弁)>の冒頭3行です。年代順に並べます。by echo予想問題も掲載しましょ。
・温度自動膨張弁は、高圧の冷媒液を低圧部に絞り膨張させる機能と、冷凍負荷に応じて蒸発器への冷媒流量を調整し、冷凍装置を効率よく運転する役割をもっている。 H15/08
【◯】 ぅむ。 「絞り膨張作用」と「冷媒流量の調整」この2つ!
・温度自動膨張弁は、高圧の冷媒液を低圧部に絞り膨張させる機能と、過熱度により冷媒流量を調節して冷凍装置を効率よく運転することの二つの役割をもっている。 H22/08
【◯】 ハイ! この一文は、キッチリ覚えよう。
・温度自動膨張弁は、高圧の冷媒液を低圧部に絞り膨張させる機能と、過熱度により蒸発器への冷媒流量を調節して冷凍装置を効率よく運転する機能の、ニつの機能をもっている。 R01/08
【◯】 ハイ!そのとおりと言うしかない。
・蒸発器の熱負荷に対して弁解度が大き過ぎると、蒸発器の冷媒が多すぎて、圧縮機に未蒸発の液が戻り安くなり、冷凍装置の性能が低下する。 by echo
【◯】 テキスト<8次:P100 11行目> ようするに「液戻り」です。「保守」あたりで散々出てきますよ。
・蒸発器の熱負荷に対して弁解度が小さ過ぎると、蒸発器の冷媒が不足して、圧縮機吸込み蒸気過熱度が過大となり、冷凍装置の性能が低下する。 by echo
【◯】 テキスト<8次:P100 12行目> ようするに「過熱度大」の原因の一つです。「保守」あたりで散々出てきますよ。
・乾式蒸発器では一般に温度自動膨張弁や電子膨張弁が使われ、蒸発器出口冷媒の過熱度を10~15K程度に制御している。そのほか蒸発圧力一定に保つための定圧自動膨張弁や小容量冷凍装置にはキャピラリチューブが使用される。 by echo
【×】 過熱度は3~8K程度に制御します。テキスト<8次:P100 17行目~>
テキスト<8次:P100>の最後の2行はとっても重要。この先、さんざん出てきます。下記の過去問だけで大丈夫でしょう。
・蒸発器出口冷媒の過熱度をほぼ一定に保つために、温度自動膨張弁によって冷媒流量を調節する。 H13/08
【◯】 これ、温度自動膨張弁についての重要な一文。頭に焼き付けよう。テキスト<8次:P101 最後の2行>。
・温度自動膨張弁は、蒸発器出口冷媒の過熱度が、ほぼ一定になるように冷媒流量を調節する。 H18/08
【◯】 ぅむ。 温度自動膨張弁の感温筒で蒸発器の熱負荷の変動により変化する過熱度変化を検出し、冷媒流量を調整し過熱度を適正値に保つ。
・内部均圧自動膨張弁は、蒸発器出口の冷媒圧力がダイアフラム下面に直接伝えられる。 by echo
【×】 これは簡単。 内部均圧自動膨張弁は、蒸発器入口(膨張弁出口)の冷媒圧力がダイアフラム下面に直接伝えられる。テキスト<8次:P101 2行目~>
・外部均圧自動膨張弁は、圧縮機吸込み配管から蒸発器出口の冷媒圧力が外部均圧管を通してダイヤフラム下面に伝えられる。 by echo
【◯】 図を見てイメージしておきましょう。テキスト<8次:P101 4行目~>
・感温筒には、液チャージ方式、ガスチャージ方式、クロスチャージ方式がある。 by echo
【◯】 そうです、とりあえずこの3つの名前を覚えましょ。あとで散々でてきます。テキスト<8次:P101 6行目~>
05/03/19 11/06/27 19/11/21 22/01/08 23/11/28
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/10)
【2016/05/25 新設】