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圧力スイッチP116~P118

 いろんな圧力スイッチを攻略しよう。自動復帰、手動復帰が、ポイントかな。

 高圧(遮断)圧力スイッチ、低圧圧力スイッチ、高低圧圧力スイッチ、油圧保護圧力スイッチをテキストに沿って問題を並べてあります。 『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P116~118>

8次改訂版コメ: 8次改訂版では、「圧力センサ」という項目が追加された。(テキスト<8次:P118 (9.6.4 圧力センサ)>) このページも追加し、予想問題 by echo を置いておきましょう。(22(R04)/01/12記ス)

・圧力スイッチは、圧縮機の過度の吸込み圧力低下や吐出し圧力上昇に対する保護、凝縮器の送風機の起動、停止などに使われる。 R05/08 答え

【◯】 この問題はココ。すごい!こんな全般的な問題は初めて。テキスト<8次:P116 9.6 圧力スイッチ>の冒頭。(たしかに大事(重要)な一文だね。)

高圧(遮断)圧力スイッチ

 圧力が高くなると接点が開く

・高圧圧力スイッチは、設定圧力よりも検出圧力が高くなると、接点が閉じる。高圧遮断用に用いられる。 by echo 答え

【×】 簡単すぎかしら!W 接点が開く。テキスト<8次:P116 10行目~>

・高圧遮断圧力スイッチは、一般に自動復帰式を用いる。 H10/08 答え

【×】 保安上、手動復帰式を用いる。作動した原因を除去して復帰させる。(テキスト<8次:P116 14行目~>)


低圧圧力スイッチ

 圧力が低くなると接点が開く

・低圧圧力スイッチは、設定値よりも圧力が下がると圧縮機が停止するので、過度の低圧運転を防止できる。 R02/08 答え

【◯】 圧力が低下するとスイッチが「開」となって、圧縮機が停止し、過度の低圧運転を防止できます!初級テキスト<8次:P116 下から7行目~>

・圧縮機の吸込み側に取り付ける低圧圧力スイッチの「入」「切」の圧力差を極端に小さい値にとると、冷凍装置の故障の原因となる。 H10/11 答え

【◯】 「入」「切」の圧力差(ディファレンシャル)を極端に小さい値にとると電動機の発停が頻繁になり電動機焼損の原因となる。(テキスト<8次:P116 (図9.21 圧力スイッチの接点の動作)>のディファレンシャルの説明を読む。)

・圧縮機に用いる低圧圧力スイッチの「開」と「閉」の作動の間の圧力差(デイファレンシャル)を小さくしすぎると、圧縮機の運転、停止が頻繁に起こり、圧縮機の電動機焼損の原因になることがある。 H28/08 答え

【◯】 ディファレンシャルは、ボイラーなど他の試験でもおなじみですね。この試験でこの語句は初めてかと思う。テキスト<8次:P116 下から2行目>

・低圧圧力スイッチのディファレンシャルを小さくし過ぎると、圧縮機の運転・停止を短時間で繰り返すハンチングが生じ、電動機破損の原因になる。 by echo 答え

【◯】 「ハンチング」もそのうち出題されるだろう。(2022(R04)/01/12記ス)


高低圧圧力スイッチ

 高圧圧力スイッチと低圧圧力スイッチを一つにまとめたものです。テキスト<8次:P117 (9.6.2 高低圧圧力スイッチ)

・高低圧圧力スイッチは、高圧遮断用と低圧遮断用の圧力スイッチを組み合わせたものであり、電動機の過負荷防止に用いる。 H10/11 答え

【×】 過負荷防止には用いない、安全装置として使用する。(電動機の過負荷防止といえば「吸入圧力調整弁」が王道。あとは、「ガスチャージ式温度自動膨張弁」かな。)

・大形の冷凍装置に保安の目的で高低圧圧力スイッチを設ける場合、高圧側の圧力スイッチは自動復帰式を用いる。 H25/08 答え

【×】 高低圧圧力スイッチの、高圧圧力スイッチは前項の高圧圧力スイッチと同様に保安の目的で設ける場合は手動復帰です!(<8次:P116の14行目>)。 自動復帰式は、低圧側の圧力スイッチ(<8次:P117の15行目)。


油圧保護圧力スイッチ

 給油ポンプを内蔵している圧縮機では、始動してから、または、運転中に何らかの原因によって、一定時間(約90秒)油圧を保持できなくなると、油圧保護圧力スイッチが作動して圧縮機を停止させる。このスイッチは手動復帰式である。 テキスト<8次:P117 (9.6.3 油圧保護圧力スイッチ)

・給油ポンプを内蔵している圧縮機では、運転中に何らかの原因によって、定められた油圧を保持できなくなると、油圧保護圧力スイッチが作動して圧縮機を停止させる。このスイッチは自動復帰式である。 H21/08 span>答え

【×】 手動復帰です!

・給油ポンプを内蔵した圧縮機は、運転中に定められた油圧を保持できなくなると油圧保護圧カスイッチが作動して、停止する。このスイッチは、一般的に自動復帰式である。 H30/08 答え

【×】 手動復帰です!! あなたはこの問題を、絶対に逃さないことでしょう。


圧力センサ

 テキスト8次改訂版から新規追加された項目です。予想問題 by echo を置いておきましょう。

・圧力センサは冷媒圧力の検出に使われ、インバータ圧縮機の回転制御、電子膨張弁、ファンの回転制御、室外機と室内機のバランス制御など多くの制御に必用とされている。 by echo 答え

【◯】 日本語が変化な?テキスト8次改訂版に新規追加されたことだし、ま、圧力センサは冷凍装置には欠かせない重要な部品ということだね。テキスト<8次:P118 冒頭>

・圧力センサは検出素子の違いにより分類され、「拡散形半導体・ひずみゲージ式」「セラミックダイアフラム・静電容量式」「金属ダイアフラム・ひずみゲージ式」がある。 by echo 答え

【◯】 こんな問題出るかな…。

・圧力センサには、電圧出力タイプと電流出力タイプの2種類がある。 by echo 答え

【◯】 覚えておきますかね。テキスト<8次:P118 6,7行>

・圧力センサの電圧出力タイプのものは、「DC1~5V」「DC0.1~4.5V」「DC0.5~3.5V」がよく使われている。 by echo 答え

【◯】 echoの現場では、「いちごー」という声が聞こえてきます。「DC1~5V」が主流かな。これ、冷凍だけじゃないです、あらゆる検出・制御の基本。

・圧力センサの電流出力タイプのものは、出力電流範囲4~20mAのものが主流である。 by echo 答え

【◯】 echoの現場では、「よんに(よんにじゅう)」という声が聞こえてきます。「いちごー」や「よんにじゅう」は、この圧力センサだけではなくて、この世の検出・制御の基本になってます。


おまけ

 時間があれば、どうぞ。

・液戻りがあるとクランクケース内の油のフォーミングが激しくなり、油圧保護圧力スイッチが動作することがある。(保守管理の問題)H09/14 答え

【◯】 平成9年の古い問題なので、(保守管理辺りで)出題されるかは不明。
 油圧保護圧力スイッチは、給油圧力とクランクケース内圧力との圧力差が設定値(0.15~0.40Mpa)以下になると、バイメタル遅延装置が働き(約90秒)圧縮機を停止する。原則として手動復帰式である。オイルフォーミングが起きるとクランクケース内の油圧は低下する。

 03/04/10 05/03/19 07/03/21 08/03/11 08/04/20 09/05/26 11/06/27 12/06/02 13/06/24 14/07/19 17/02/06 19/07/26 20/06/19 21/01/15

 『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/10)

修正・訂正箇所履歴

【2016/05/28 新設】

  • 「いろんな圧力スイッチ」を、4つに分類した。(2019(H31)/03/11)
  • 文章見直し。(2019(R1)/07/26)
  • テキスト8次改訂版(R01(2019)-11月改訂)へ対応、および、文章を見直し。(2020(R02)/06/19)
  • 「圧力センサ」を追加。その他全般的に見直し。(2022(R04)/01/13)

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【参考文献】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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