圧力や温度の変化で冷凍機の状態がわかるようになれば、実務での点検記録業務に役立つことでしょう。
【注意】
テキストでは「冷凍装置の不具合現象」として2ページ(<8次:P177~P178 (表14.2)>)にまとめられている。
しかし、見逃しもあるかもしれないが、試験問題は、下記のように平成13年度(若しくは12年度)以降見当たらない。たぶん、この表からは、この先、出題されないかもしれない。
── 追記 ──
令和元年度の試験で出題されました。(汗 今後「令和元年度以降」に追加していきます。(2019(R1)/11/25記ス)
テキスト<8次:P177~P179 (表14.2)>を、ザッとか、ジックリか、ま、兎に角、見て読んで勉強するしかないです。
・異常高圧で圧縮機が停止した。その原因を調べたがよくわからないので、高圧遮断スイッチが作動しないようにして運転を続けた。 H09/14
【×】 当然×ですよね。原因を取り除いてから運転する。(問題が古すぎるかな?)
・空冷凝縮器を使用する冷凍装置の凝縮圧力が冬季に低くなり過ぎたので、凝縮器用送風機の運転台数を減らした。 H11/14
【◯】 空冷凝縮器は空気の顕熱を利用して冷媒を凝縮させる、冬季に外気温が低くなると凝縮圧力が低下するので送風機の台数制御をして凝縮圧力(温度)を一定値以上に保つ。
(テキスト的には<8次:P108の11行目 凝縮器の送風量を減少させたり
) 【続き】
この問題は古すぎかも。上級テキストに合理的運転方法として説明があるが、初級では問題文のような説明は見当たらない。平成25年7月15日記す
・冷却塔のファンが停止すると、高圧圧力は上がる。 H12/14
【◯】 テキストは<8次:表14.2 圧縮機吐出しガスの異常高圧の3.>です。
凝縮器の冷媒から熱を奪い温度上昇した冷却水を、冷却塔で冷却水温度を下げ凝縮器へ戻す。冷却塔は水温、水量、風量及び湿球温度により性能(熱交換)が左右される。ファンが停止すると冷却水温度が下がらず高圧圧力が上昇する。
・冷却水ストレーナが詰まると、高圧圧力は下がる。 H12/14
【×】 テキスト<8次:表14.2 圧縮機吐出しガスの異常高圧の3.>から読み取るしかないかなぁ。
冷却水量が減少するため、冷却塔の熱交換が悪くなり冷却水温度が下がらなくなるため高圧圧力は上昇する。
・密閉圧縮機で高真空運転を行っても、電動機が焼損することはない。(フルオロカーボン冷凍装置)H09/13
【×】 テキスト<8次:表14.2 モーター焼損の5.>かな。
密閉圧縮機は、冷媒で冷却ししているため高真空になると冷媒の比体積が大きくなり(密度が少ない)冷媒量が減少し電動機の焼損の原因となる。
・ヒートポンプ装置の運転で、圧縮機吐出しガスの過熱度を大きくすると、加熱能力は著しく増大する。 H13/14
【×】 この問題はココに置く。
吐出しガスの過熱度を大きくすると吐出しガス温度が高くなり、吸込み蒸気の過熱度が大きくなって冷媒循環量が小さくなり加熱能力はかえって減少してしまう。(家庭用で言えば、部屋が暖まらないということ。)
十数年ぶりの出題。
・水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮圧力の低下、圧縮機吐出しガス温度の上昇、冷凍装置の冷凍能力の低下が起こる。 R01/14 R02/14( …上昇、装置…
他同じ)
【×】 はい、テキスト<8次:P177 表14.2 圧縮機吐出しガスの異常高圧の1.>から読み取る。正しい文章にしてみましょう。
水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮圧力の上昇、圧縮機吐出しガス温度の上昇、冷凍装置の冷凍能力の低下が起こる。
【ちなみに、2冷では】 ← 続きはクリック
こんな問題になる。(平成21年度11月試験「学識」問7)
水冷凝縮器の冷却水量が減少すると、凝縮器の冷媒温度と冷却水温度との算術平均温度差が大きくなり、凝縮温度が高くなるので、冷凍装置の成績係数は小さくなる。 H21ga/07
【◯】
14/08/12 19/11/25 20/07/08 21/01/16
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/21)
【2016/06/12 新設】