1種冷凍学識計算講習検定試験攻略-問5:平成25年度

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R410A用高圧受液器の薄肉円筒胴

 オーソドックスな問題です。

 注)  最高使用圧力 は、『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』8次改訂版(H27(2015)/11/20改訂)より、  限界圧力 と変わっています。

第一種冷凍機械責任者試験 平成25年度(講習検定試験)

問5 次に示す設計条件で制作された高圧受液器を、R22冷凍装置の高圧受液器として使用している。この受液器に関して次の(1)~(3)について答えよ。   (20点)

(仕様)
 設計圧力          P = 2.96 Mpa
 円筒胴板材の厚さ      ta = 9.0 mm
 円筒胴板材の許容引張応力 σa = 100 N/mm^2
 溶接継手の効率       η = 0.7
 腐れしろ          α = 1 mm

 (1) 設計できる最大の円筒胴の内径Di(mm)を整数で求めよ。

 (2) 円筒胴の外径Doを350mmとした場合、設計圧力Pが作用したときの円筒胴接線方向の引張応力σt(N/mm^2)を求めよ。

(仕様)と覚えた公式

 与えられた条件と勉強して覚えた公式で上手に導き出しましょう。

仕様
  • P = 2.96 Mpa
  • ta = 9.0 mm
  • σa = 100 N/mm^2
  • η = 0.7 α = 1 mm
  • Do = 350 mm (2)
覚えた公式
  • taの公式
  • σtの公式

(1) 設計できる最大の円筒胴の内径Di(mm)を整数で求めよ。

taの公式 より、Diを求める。

Diを求める

   答え 368 (mm)

(2) 円筒胴の外径Doを350mmとした場合、設計圧力Pが作用したときの円筒胴接線方向の引張応力σt(N/mm^2)を求めよ。

内径Diは、

 Di=Do-2ta=350-2×9=332

 t=taとする。

σtを求める

   答え 54.6 Mpa

コメント

 特に問題ないでしょう。あえて言うなら  切り捨て に注意することですね。

訂正箇所履歴

【2018(H30)/09/29 新設】

  • 設問の(仕様)に表記の「円筒胴の外径 Do = 406.4 mm」を削除。(2022(R04)/03/28)


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