2種冷凍学識計算攻略-過去問
平成25年度と数値がほとんど同じです。
2種冷凍「学識」令和元年度問2
問2 アンモニア冷凍装置が下記の条件で運転されている。このとき、冷媒循環量qmr、実際の圧縮機駆動の軸動力Pおよび実際の成績係数（COP)Rは、それぞれいくらか。（1）から（5）のうち、正しい答に最も近い組合せはどれか。
ただし、圧縮機の機械的摩擦損失仕事は吐出しガスに熱として加わるものとする。また、配管での熱の出入りおよび圧力損失はないものとする。
（運転条件） 圧縮機のピストン押しのけ量 V ＝ 400 m^3/h 圧縮機吸込み蒸気の比体積 v1 ＝ 0.43 m^3/kg 圧縮機吸込み蒸気の比エンタルピー h1 ＝ 1450 kJ/kg 断熱圧縮後の吐出しガスの比エンタルピー h2 ＝ 1670 kJ/kg 蒸発器入口冷媒の比エンタルピー h4 ＝ 340 kJ/kg 圧縮機の体積効率 ηv ＝ 0.70 圧縮機の断熱効率 ηc ＝ 0.80 圧縮機の機械効率 ηm ＝ 0.90 （1）qmr ＝ 0.18 kg/s、P ＝ 50 kW、（COP)R ＝ 3.63 （2）qmr ＝ 0.18 kg/s、P ＝ 55 kW、（COP)R ＝ 3.63 （3）qmr ＝ 0.18 kg/s、P ＝ 55 kW、（COP)R ＝ 4.34 （4）qmr ＝ 0.26 kg/s、P ＝ 50 kW、（COP)R ＝ 3.63 （5）qmr ＝ 0.26 kg/s、P ＝ 50 kW、（COP)R ＝ 4.34
なにはともあれ、p-h線図を書いてみましょう。
- V ＝ 400 m3/h
- v1 ＝ 0.43 m3/kg
- h1 ＝ 1450 kJ/kg
- h2 ＝ 1670 kJ/kg
- h4 ＝ 340 kJ/kg
- ηv ＝ 0.70
- ηc ＝ 0.80
- ηm ＝ 0.90
では、冷媒循環量qmrを求めましょう。
冷媒循環量といえば、ハイ！そうですね、（1）式。
では、変形して数値代入。
注） Vは単位が 時間
なので、 秒
に変換することを忘れないように。
よって、冷媒循環量 qmr ＝ 0.18kg/s
軸動力Pを、求めましょう。
軸動力Pを求める公式といえば、ハイ、そうです、（4）式。
では、サッサと数値代入して計算しましょう。
よって、軸動力 P ＝ 55kW
実際の成績係数(COP)Rを求めましょう。
実際の成績係数(COP)Rを求める式は、軸動力Pを求めたのでオーソドックスに行きましょう。
では、サッサと数値代入して計算しましょう。
よって、実際の成績係数 (COP)R ＝ 3.63
qmr ＝ 0.18kg/s P ＝ 55 kW (COP)R ＝ 3.63と、なりました。
正解は、（2）qmr ＝ 0.18 kg/s、P ＝ 55 kW、（COP)R ＝ 3.63
この問題は、公式を一通り暗記してあれば楽勝でしょう。（計算のぽんミスに注意）
修正・訂正箇所履歴 【2019(R01)/11/30 新設】（← 履歴をここに作った日）
- qmrを求める計算式、分母が間違っていたので訂正。 （2020(R02)/02/26）
↓
- 答えが間違っていたので訂正。 （2020(R02)/09/09）
【誤】正解は、（4）qmr ＝ 0.26 kg/s、P ＝ 50 kW、（COP)R ＝ 3.63
【正】正解は、（2）qmr ＝ 0.18 kg/s、P ＝ 55 kW、（COP)R ＝ 3.63
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これだけ公式
