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与えられた仕様を使ってどのように解答へと導いていくかです。設計圧力、許容圧力、最高使用圧力、最大引張応力等の相互の関係や 考え方を試される問題です。
ちなみに、平成16年度までの検定試験学識問題は問6までありますので満点が(15点)になっています。
問6 下記仕様によるR22円用高圧受液器の薄肉円筒胴に関する次の(1)および(2)について、 それぞれ解答用紙に計算式を示して答えよ。 (15点)
(1) 円筒胴の胴板として最小何㎜の板厚材料を選択できるか。ただし、計算は冷凍保安規則関係例示基準によるものとし、 選択できる板材の材料の厚さは、ta = 5.0、6.0、7.0、8.0、9.0㎜とする。
(2) (1)で選択した板厚の受液器に設計圧力が作用したとき、円筒胴胴板に誘起される最大引張応力σt(N/mm^2)を求めよ。
さて、ここで圧力のように切り捨てはいけません。今度は切り上げです…、なんとなく分かりますよね。
最小厚さ t は、5.61㎜であります。
これで終わりじゃありません!必要厚さ ta を求めます。この問題のポイントです。
はい!腐れしろαですね。
ta = t + α = 5.61 + 1 = 6.61(㎜)
ま、一気にこの式を使えばいいんですけど…。
『上級 冷凍受験テキスト』<8次:P171左(12.5)式>
答え 7.0㎜の板材を選択する。(6.61ミリ以上のものを選ぶ)
ぁ、たらたらと書いてしまいましたが、模範解答(文章)は適当にまとめてください。
接線方向の引張応力は円筒胴板に誘起される最大引張応力である。←重要
円筒胴胴板に誘起される最大引張応力σtと問われれば、もうこの計算式しかないですよね。
この問いでは、t = ta とする。
サクッと行きます。
注) taを6.61にしないように。
綺麗に割り切れました。:-)
答え σt = 55.00(N/mm^2)
ご健闘をお祈りしています。
【2016/03/19 新設】