凝縮負荷に絡む問題は、けっこう多いんです。この先、重要ですからね。
Φk=Φo+P
圧縮機吐き出し冷媒の流れと、Φo、P、Φkをイメージしましょう。
・凝縮負荷は、冷凍負荷と圧縮機の軸動力を加えたものである。 H10/01 H16/01
【◯】 凝縮負荷は凝縮器で放熱される熱量で、蒸発器で取り入れられた熱量(冷凍負荷)Φ0と圧縮機の軸動力Pを加えたもの。
Φk=Φo+P (テキスト<8次:P3(1.2)式(ココも見みると、なお良いかも→<8次:P65(6.1)式))
この式は基本中の基本、覚えよう。
・冷凍装置の冷凍能力に圧縮機の軸動力を加えたものが、凝縮器の凝縮負荷である。 H27/01
【◯】 ぅむ。
ここでは「冷凍能力」と「冷凍負荷」は同じものと考えてよいだらう。
・冷凍装置の冷凍能力に圧縮機の駆動軸動力を加えたものが、凝縮器の凝縮負荷である。 R03/01
【◯】 ぅむ。令和になっても基本は変わんない。
ここで「軸動力」と「駆動軸動力」は同じものでござる。
・凝縮器で放出される熱量は、蒸発器で取り入れた熱量に等しい。 H15/01
・凝縮器で冷媒から放出される熱量は、圧縮機で冷媒に加えられた動力に等しい H21/01 H30/01
【両方 ×】
凝縮器で放熱される熱量(凝縮負荷のこと)は、蒸発器で取り入れられた熱量と圧縮機の軸動力を加えたもの。
Φk=Φo+P 『初級冷凍受験テキスト』<8次:P3>をよく読んでね。
・凝縮器の凝縮負荷は、圧縮機の軸動力よりも小さい。 H18/01
【×】そんなこたぁあ~、ない。→ Φk=Φo+P
この式は、覚えちゃってくださいね。3冷の場合は計算問題が出てくるわけじゃぁないですが、要は考え方なんです。式の意味を覚えてください、自然に式も覚えられる。他の問題にも応用が効くようになりますから…。
・冷凍装置の冷凍能力は、凝縮器の凝縮負荷よりも小さい。 H24/01
【◯】 「Φk=Φo+P」の式を覚えておけば鬼に金棒。
凝縮負荷Φkは、冷凍能力Φoと圧縮機軸動力Pの和なのです。「蒸発器の冷媒に、圧縮機の熱が加わり、凝縮器で冷やしている」といったイメージができていると分り易いでしょう。
・蒸発温度や凝縮温度が一定の運転状態では、凝縮器の凝縮負荷は冷凍能力と等しい。 H19/01
【×】 そんなこたぁああ~、ない!
Φk=Φo+P もう、覚えましたよね!?『初級 冷凍受験テキスト』<8次:P3(1.2)式>
【お知らせ】
------- 突然すみません。お知らせ -------
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・蒸発温度や凝縮温度が一定の運転状態では、圧縮機の駆動軸動力は、凝縮器の凝縮負荷と冷凍装置の冷凍能力の差に等しい。 R02/01
【◯】 はい。 P=Φk-Φo
ですね。
・凝縮器の凝縮負荷は、凝縮器内の冷媒液から冷却水や外気に放出される熱量のことである。 H24/01
【×】 こ、これは、思わず◯にしてしまう。
「冷媒液」、液ではない。蒸気(高温高圧の冷媒蒸気)です。
『(SIによる)初級 冷凍受験テキスト』にはズバリと書かれていない、結構!?嫌らしい問題。
<8次:P3>の「一方、凝縮器では、冷媒は熱エネルギーを冷却水や外気に放出して凝縮・液化する。」と、<8次:P4>の「水冷凝縮器で冷媒から凝縮熱を取り入れた冷却水は、ビルの屋上などでよく見かける冷却塔で熱を大気中に放出する。」辺りから、読み解くしかないでしょう。健闘を祈る。
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『SIによる 初級 冷凍受験テキスト』7次改訂版への見直し、済。(14/05/31)
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(20/04/12)
【2016/04/30 新設】