弁やピストンリングの摩耗や損傷は、冷凍装置の効率が低下し冷凍能力や成績係数に大きな影響を与える。
テキスト読んで、一通り過去問をこなせば感覚的にわかるでしょう。この問題は、確実にゲットしておきたい。
『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。
・吸込み弁が異常摩耗すると、体積効率が低下するが、冷凍能力と成績係数は変わらない。 H16保/01
【×】 吸込み弁が異常摩耗すると、体積効率が低下するが、冷凍能力と成績係数はともに低下する。
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吐き出すときにガスの一部が吸込み側に逆流し、吐出しガスが減少する。体積効率低下し冷凍能力も低下する。減少したガスで一生懸命!圧縮し冷凍しようとするので成績係数も低下する。ちなみに、吐出しガス温度はあまり上昇しない。←これ引っかけででるかも。
・圧縮機の吸込み弁からガスが漏れると、体積効率が低下するが、吐出しガス温度はあまり大きく上昇することはない。 H18保/01
【◯】 16年度の問題と少し違って吐出しガス温度のことも問われる。
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圧縮ガスの吐出し量が減少するからあまり温度は上昇しないらしい。
この辺はテキストを良く読む、または、覚えてしまおう。「吸込み弁のガス漏れ → 体積効率低下・成績係数低下・吐出しガス温度あまり上昇しない」<9次:P206(a)>を読むこと。
でも、「冷媒量が不足して低圧圧力が下がり過熱度が大きくなって吐出しガス温度が上昇する」<9次:P197「冷媒の充填」右下>と、と混同しないように。
・往復圧縮機の吸込み弁の漏れは、ピストンの圧縮、吐出しの行程で高圧の圧縮ガスの一部を吸込み側に逆流させるため、圧縮機の吐出しガス量を減少させ、体積効率の大きな低下を招くが、吐出し弁の漏れほど吐出しガス温度を上昇させない。 H28保/01
【◯】 素直な良い問題です。
・圧縮機吐出し弁が割れている。(圧縮機が湿り運転になる原因) H15保/01
【×】 この問題はココに置く。
吐出し弁が割れると吐出しガス温度が上昇し吸込み蒸気と混合し過熱度が大きくなり…、湿り運転とは関係ない。<9次:P206 (吐出し弁の漏れ )>「湿り運転の原因」ページにも貼っておきます。
・圧縮機の吐出し弁が異常摩耗すると、漏れたガスはシリンダー内に絞り膨張して吸込み蒸気と混合するので吸込み蒸気が大きく過熱し、その結果吐出しガス温度が上昇し潤滑油を劣化させる。 H20保/01
【◯】 弁の問題は、毎年出題されると思っても良い。
テキスト<9次:P206 (吐出し弁の漏れ ) それから、<9次:P208 (例題15.1)>を読みつつ過去問をこなすと、なんとなくイメージ的にわかってくるはずだ。頑張ろう。
・圧縮機の吐き出し弁から冷媒ガスの漏れが生じると、吐き出し量が減少し、体積効率が低下し、吐出しガス温度も低下する。(R22往復圧縮機) H14保/01
【×】 吐出しガス温度は上昇し、潤滑油も劣化する。断熱効率と体積効率も低下しろくなことはない。
・吐出し弁の漏れがあると、ピストンの圧縮、吐出しの行程で吐き出された高圧ガスの一部がシリンダ内に逆流し、圧縮機の吐出しガス量が減少するので、体積効率の低下を招くが、吐出しガス温度はあまり変化しない。 H23保/01
【×】 恐怖の合格率平成23年度の問題だ。
でも、あなたなら大丈夫でしょう。シリ逆流→ガス減少→体効低下→吐き温上昇。
吸込み弁の漏れと、混同させようとしているのがミエミエですね。 <9次:P206(b)>
・圧縮機の吐出し弁が漏れると、圧縮機の吐出しガス温度が上昇し、体積効率と断熱効率が大きく低下する。 H21保/01
・往復圧縮機の吐出し弁に漏れがあると、圧縮機の吐出しガス温度が上昇し、体積効率と断熱効率が大きく低下する。 R02保/01
【両方 ◯】 O-k-!
断熱効率に関しては、テキスト<9次:P206(b)> シリ逆流→ガス減少→体効と断効低→吐き温上昇。って感じかな。さぁ、頑張ろう。
・往復圧縮機において吐出し弁の漏れがあると、吐出し側の高温、高圧の圧縮ガスの一部がシリンダ内に逆流するため、圧縮機の吸込み蒸気量が減少し、体積効率および吐出しガス温度の低下を招く。 R01保/01
【×】 令和元年度の問題はココに置きましょう。 どんな文章になっても楽勝ですね。「体積効率の低下と吐出しガス温度の上昇を招く。」
・往復圧縮機の吐出し弁に漏れがあると、吸込み工程で高圧側のガスの一部がシリンダ内に逆流する。このため、漏れのない場合と比較して、冷凍装置の冷凍能力、成績係数、圧縮機の吐出しガス温度および吐出しガス量がそれぞれ低下する。 R03保/01
【×】 最後が今までにない言い回しですが、素直でよくまとまった【×】問題でしょう。「吐出しガス温度は上昇」しますね。テキスト<9次:P206(b)>
・往復圧縮機の吐出し弁に漏れがあると、吐出し側の高温茜高圧の冷媒ガスの一部がシリンダ内に逆流するため、圧縮機の吸込み蒸気量が減少し、体積効率および吐出しガス温度の低下を招く。 R05保/01
【×】 ぅむ。「吐出しガス温度の上昇を招き、体積効率が大きく低下する。」
リングは美味しい問題だから、必ずゲットしよう。テキスト<9次:P206(c)、P208(例題15.1)>(例題もよく読んでおこう。)
・オイルリングが著しく摩耗すると、油圧保護圧力スイッチが作動することがある。 H13保/01(R22往復圧縮機)
【◯】 テキスト<9次:P208(例題15.1)>
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ピストンには上部にコンプレッションリング(ガスリング)、下部にオイルリングがある。オイルリングが摩耗すると油上がりが多くなって油量が減り正常な油圧を保つことができなくなり、油圧保護圧力スイッチ作動し圧縮機が停止する。
・コンプレッションリングが摩耗すると、圧縮機からの油上がりが多くなり、熱交換器での伝熱が悪くなって冷凍能力が低下する。(R22往復圧縮機) H14保/01
【×】 コンプレッションリングとオイルリングの違いをおぼえよう。テキスト<9次:P206(c)、P208(例題15.1)>
コンプレッションリングが摩耗すると、シリンダーからクランクケース側にガスが漏れ、体積効率と冷凍能力が低下する。
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