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試運転P164~P166

 【真空試験】の次は「試運転」です、一気に攻略しましょう。

 真空乾燥が終わったあと、冷凍機油と冷媒を充てん等、試運転前に注意することを問われます。『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P164~P165 (13.5 試運転)

試運転前の水分の混入について

 テキスト<8次:P164 (13.5.1 冷凍機油の充填、13.5.2 冷媒の充填)>の冒頭に、充填前の水分について記されているので、そこから読み解くしかないだろう。

・潤滑油および冷媒を充てんするときには、水分を冷媒系統内に入れてはならない。 H12/13 答え

【◯】 水分があると加水分解が生じ酸が金属を腐食させたり、膨張弁部が凍結する恐れがある。

・冷凍機油(潤滑油)および冷媒を充てんするときは、水分が冷媒系統内に入らないように注意しなければならない。 H15/13 答え

【◯】 ぅむ。サービス問題!?

・冷凍機油および冷媒を充てんするときには、冷凍装置内への水分混入を避けなければならない。 H20/13 答え

【◯】 ぅむむ。特に気をつけないといけないことですね。


試運転前の冷凍機油の充てん

 ポイントは、流動点かな。

・冷凍装置に使用する冷凍機油は、圧縮機の種類、冷媒の種類などによって異なり、特に常用の蒸発温度に注意して冷凍機油を選定する必要がある。 R03/13 答え

【◯】 ぅむ、特に問題なし! テキスト<8次:P164 下から6行目>

・圧縮機に充てんする潤滑油として、低温用には流動点が高いものを選定する。 H12/13 答え

【×】 低温用には流動点の低いものを選定する。テキスト<8次:P164 下から4行目>
-- 参考 --
 凝固点が低く、ろう分が少ないこと。冷凍機油が凝固するのは、温度が下がると粘度が高くなり流動しなくなる、温度が下がるとろう分が固化して析出する2つがある。低温用には流動点が低く、高速回転圧縮機で軸受荷重の比較的小さいものは粘度の低い油を使用する。

・冷凍装置の圧縮機に充てんする冷凍機油として、低温用には一般に流動点が高いものを選定する。 H20/13 答え

【×】 ぅむ。 低いもの

・高速回転で軸受荷重の小さい圧縮機を用いる場合には、一般に、粘度の低い冷凍機油を用いる。 H23/13

・高速回転で軸受荷重の小さい圧縮機を用いる場合には、一般に、メーカが指定する粘度の低い冷凍機油を用いる。 H29/13 答え

【両方 ◯】 ぅむ。 テキスト<8次:P164 下から2行目>(一度、熟読しておけば大丈v。)

・冷凍装置に使用する冷凍機油は、圧縮機の種類、冷媒の種類、運転温度条件などによって異なるので、装置のメーカーが指定した油を使用する。 H18/13 答え

【◯】 真空試験が終わった後の冷凍機油の充てん作業の基本的なことを問うている。イメージ的にわかるから、絶対ゲットしよう。テキスト<8次:P164 下から2行目>

・真空乾燥の終わった冷凍装置には、冷凍機油を充てんする。使用する冷凍機油は、圧縮機の種類、冷媒の種類、運転温度条件などによって異なるので、一般には、メーカの指定した冷凍機袖を使用する。 H30/13 答え

【◯】 楽勝問題、余裕で◯にするよね。テキスト<8次:P164 下から2行目>


試運転前の冷媒の充填

 問題数は、少ない。

・真空乾燥を終了したR410A冷凍装置を試運転するため、指定された合成油を圧縮機に充てんした後、新しいR410Aを充てんした。 H16/13 答え

【◯】 真空乾燥のあと、合成油充てん → 冷媒の充てん。
 テキスト的には<8次:P164 (13.5.1 冷凍機油の充填)>の冒頭に  真空乾燥の終わった冷凍装置には、冷凍機油を充填する。 という一文から思いを巡らすしかないだろう。…健闘を祈る。

・小形の冷凍装置では、低圧の操作弁から、蒸気上の冷媒を入れる。 by echo 答え

【×】  小形の冷凍装置では、高圧と低圧の両方の操作弁から、蒸気状の冷媒を入れる。 テキスト<8次:P165 17行目>

・試運転準備で受液器を設けた冷凍装置に冷媒を充てんするときは、受液器の冷媒液出口弁を閉じ、その先の冷媒チャージ弁から圧縮機を運転しながら液状の冷媒を入れる。 H25/13

・受液器を設けた冷凍装置に冷媒を充てんするときは、受液器の冷媒出口弁を閉じ、圧縮機を運転しながら、その先の冷媒チャージ弁から液状の冷媒を充てんする。 R01/13 答え

【両方 ◯】 中大形の装置の場合ですね。(受液器があれば中大型ということでしょう。) テキストをよく読んでおくしかないかな。<8次:P165 18行目>

・非共沸混合冷媒を冷凍装置に充てんするときには、必ず冷媒液を充てんする。 H27/13

・非共沸混合冷媒を冷凍装置に充てんする場合には、必ず冷媒液を充てんする。 H29/13 答え

【両方 ◯】 その通りです。
 この問題は2冷以上でよく出題されている。テキスト<8次:P165 下から5行目> そ、そうだね、引用しておきましょう。
  なお、非共沸混合冷媒では、液でチャージしないと混合比が規定と違ってくる。また、追加充填は好ましくない。
 今後も出題されるでしょう。(2017(H29)/02/16記ス)


いざ試運転

 テキスト<8次:P165~P166 (13.5.3 試運転)>を、サクッと読んでおきましょう。

・真空乾燥の後に水分が混入しないように配慮しながら冷凍装置に冷凍機油と冷媒を充てんし、電力・制御系統、冷却水系統などを十分に点検してから始動試験を行う。 H24/13  R02/13(  電力、制御系統 他同じ) 答え

【◯】 H24年度にしては、なんだか、素直な問題で逆に怖い。(令和2年度も)<解説は略>

 03/04/21 04/09/05 05/03/21 07/03/24 08/04/26 09/05/31 10/09/12 12/06/03 13/06/06 14/08/12 16/08/21 17/12/02 19/11/25 20/07/06 21/01/16 22/01/21

 『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(22/01/19)

修正・訂正箇所履歴

【2016/06/11 新設】

  • テキスト8次改訂版(R01(2019)-11月改訂)へ対応、および、文章を見直し。(2020(R02)/07/06)
  • 問題の分類見直し、および予想問題追加。(2022(R04)/01/21)

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【参考文献】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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