ピストンリングの問題は、ポツリポツリと出題される。逃さないように。『初級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P39~P40 (3.6.3 ピストンリングからの漏れの影響)> を、一度熟読すれば大丈夫でしょう。
不具合による影響を問題といて把握してください。楽勝です。
テキスト7次改訂版(H25('14)年12月)では、「シリンダヘッド組み立て図」なる図が挿入されリングがわかり易くなった?出題数が多くなるのであろうか?(2014(H26)/07/02記ス)
テキスト<8次:P39~P40>を読もう。
ピストンリングのイメージ図
・ピストンリングが著しく摩耗しても、圧縮機からの油上がりは変わらない。 H10/05
【×】 「ピストンリング」は、コンプレッションリングとオイルリング両方のことを言っている。なので、オイルリングが著しく摩耗すると油が吐出側に送られてしまい、油上がりが多くなる。
・一般の往復圧縮機のピストンには、ピストンリングとして、上部にオイルリング、下部にコンプレッションリングが付いている。 H28/05
【×】 ぉっとー!単純明快な問題ですね。でも、勉強してないと迷うかも。上下が逆ですね。
2種類のリングをイメージ的に(下はクランクケースでオイルがあり、上部にはガスの弁があるので…、みたいな。)捉えておけば良いでしょう。
・往復圧縮機のコンプレッションリングが著しく摩耗すると、ガス漏れが生じ、体積効率が低下し冷凍能力も低下する。 H12/05
【◯】 その通り! 【復習:お時間があればどうぞ】
ピストンリングは2種類ある。
[コンプレッションリング:ピストンの上部に2~3本ありガス漏れ防止]
[オイルリング :ピストンの下部に1~2本あり油上がり防止]
コンプレッションリング不良で、ガス漏れが生じれば冷媒循環量が減り吸込み蒸気量は小さくなって体積効率は小さくなる冷凍能力も低下する。
・圧縮機のピストンに付いているコンプレッションリングが摩耗しても、体積効率は変わらない。 H20/05
【×】 リングの問題はポツリポツリと出題される。ここを読んでいるあなたは、サービス問題と化しているはずだ・・。
・圧縮機ピストンのオイルリングが著しく摩耗すると、油上がりが少なくなる。 H17/05
・往復圧縮機のオイルリングが著しく摩耗すると、圧縮機からの油上がりが少なくなる。 H19/05
【両方 ×】
くどいようだけど…、ピストンリングは2種類ある! 【復習:お時間があればどうぞ】
テキスト<8次:P40 (図3.10 シリンダヘッド組立図)この図は分かりやすよね。 :D
[コンプレッションリング:ピストンの上部に2~3本ありガス漏れ防止]
[オイルリング :ピストンの下部に1~2本あり油上がり防止]
油上がりが多くなって、凝縮器や蒸発器に油が溜まり熱交換を阻害する、よって冷凍能力が低下する。この問題は必ずゲットするべし!
・往復圧縮機のオイルリングが著しく磨耗すると、油上がりは多くなるが、油分離器をつけている場合には凝縮器や蒸発器の伝熱性能に影響を与えない。 H22/05
【×】 OK! テキスト<8次:P40 5行目~>には、油分離器があっても駄目だよ的なことが記されているよね。
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『SIによる 初級 冷凍受験テキスト』7次改訂版への見直し、済。(14/07/02)
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(20/05/21)
【2016/05/19 新設】