7次改訂版(H25('13)年12月)では、「給油ポンプの油圧」→「給油圧力と油量」と題が変わり、スクリュー圧縮機の給油についての文章が加わった。近年、出題されていないようだが、果たして…(2014(H26)/07/03記ス)
オイルフォーミングは、多くの問題が出題されるし、問14、15あたりでも登場する。
(給油圧力)=(油圧計指示圧力)-(クランクケース圧力)
が、ポイントかな。
・圧縮機の給油圧力とは、油圧とクランクケース内圧力との間の圧力差である。H12/08(自動制御機器の問題)
【◯】 給油ポンプによる強制給油式の多気筒圧縮機の給油圧力は、一般に
給油圧力(0.15~0.4Mpa) = 油圧計指示圧力 - クランクケース圧力
・給油ポンプによる強制給油式の多気筒圧縮機の給油圧力は、一般に
(給油圧力)=(油圧計指示圧力)-(クランクケース圧力)=0.15~0.4Mpa
あれば正常である。 H14/05(往復圧縮機)
【◯】 この式と数字は、覚えたほうが良いかも。テキスト<8次P40 下から6行目>。(スクリュー圧縮機の油圧についても数値が記されているが、果たして…。)
・強制給油式の往復圧縮機はクランク軸端に油ポンプを設け、圧縮機各部のしゅう動部に給油する。強制的に給油するため、圧縮機の回転数が非常に低回転数であっても潤滑に十分な油圧を得ることができる。 H28/05
【×】 なんとなく×にする問題。 十分な油圧を得ることができない。
テキスト的には、前半は<8次:P40 (3.6.4 給油圧力と油量)>の冒頭にズバリ的。後半の回転数云々は、<8次:P39 2行目~>に、記されている。
・強制給油式の往復圧縮機は、クランク軸端に油ポンプを設け、圧縮機各部のしゅう動部に給油する。この際の給油圧力は、油圧計指示圧力とクランクケース圧力の和となる。 R04/05
【×】 「差」です。
(給油圧力)=(油圧計指示圧力)-(クランクケース圧力)
・往復圧縮機では、クランク軸端に付けたギアポンプで、クランクケースの油溜めから冷凍機油を汲み上げ加圧して、圧縮機各部の摺動部に給油を行うものがあり、この給油方式を強制給油式と呼ぶ。 R06/05
【◯】 はぃ、素直な良い問題ですね。👍️
けっこう出題されるので逃さないように、初級テキスト<8次:P41>をよく読もう。ここから、まんべんなく出題される。
・始動時のオイルフォーミングを防止するために、圧縮機運転開始時の油温を周囲温度より下げておき、油中の冷媒が蒸発しないようにする。 H12/05
【×】 周囲温度より上げて油中のフルオロカーボン冷媒の溶解量を少なくしている。テキストP41
・フルオロカーボン冷媒用の圧縮機では、圧縮機停止中のクランクケース内の油温が低いとき、油に冷媒が溶け込む割合は小さい。 H15/05
【×】 油温が低いほど油に冷媒が溶け込んでしまうので停止中はクランクケースヒータで温める。
・フルオロカーボン冷媒用往復圧縮機では、圧縮機停止中のクランクケース内の油温が高いと、油に溶け込む冷媒の割合が大きくなる。 H18/05
【×】 高い低い大きい小さい、惑わされないように。(油温が低いほど冷媒は油によく溶ける)
・停止中の圧縮機クランクケース内の油温が高いと、油に冷媒が溶け込む溶解量は大きくなり、始動時にオイルフォーミングを起こす。 H21/05
【×】 問題をよく読むように。オイルフォーミングの原因は、低温のフルオロカーボン冷媒中に油が溶け込むことにより起こる、よってクランクケースヒーターで油を周囲温度より温めている。
・停止中の圧縮機クランクケース内の油温が高いと、始動時にオイルフォーミングを起こしやすい。 H24/05
【×】 油温の過去問題は、みんなバツだけども、偶然かな?
・往復圧縮機では、停止中のクランクケース内の油温が高いほど、始動時にオイルフォーミングを起こしやすくなる。 R02/05
【×】 令和になっても、間違いは間違いですね。(闇は光に勝てません。(2021/01/15記ス))
・停止中のフルオロカーボン用圧縮機クランクケース内の油温が低いと、冷凍機油に冷媒が溶け込む溶解量は大きくなり、圧縮機始動時にオイルフォーミングを起こしやすい。 R01/05
【◯】 具体的な良い問題でしょう。(勉強している方にとっては…。)
・停止中のフルオロカーボン冷媒用圧縮機クランクケース内の油温が高いと、冷凍機油に冷媒が溶け込む溶解量は大きくなり、圧縮機始動時にオイルフォーミングを起こすことがある。 R05/05
【×】 具体的な良い【×】問題でしょう。(勉強している方にとっては…。)
「停止中のフルオロカーボン冷媒用圧縮機クランクケース内の油温が低いと、冷凍機油に冷媒が溶け込む溶解量は大きくなり、圧縮機始動時にオイルフォーミングを起こすことがある。」
テキスト<8次:P41 (3.6.5 オイルフォーミング)>内に「液戻り」について触れている。ちょとココに分類ㇲ。(2024(R06)/11/20記ス)
・フルオロカーボン冷凍装置では、装置が正常でない液戻りの運転状態になると、油に冷媒液が多量に溶け込んで、油の粘度を低下させるので潤滑不良となる。 H26/05
【◯】 液戻りは、後半の「保守管理」でさんざん登場します。(テキスト<8次:P184 (14.9 液戻りと液圧縮)>)
・フルオロカーボン冷凍装置の運転で、液戻りが著しく多くなると、冷凍機油に冷媒液が多量に溶け込み、冷凍機油の粘度を低下させる。また、フルオロカーボン冷媒用の往復圧縮機を、油温が低い状態から起動すると、オイルフォーミングが発生することがある。いずれの場合も、圧縮機が潤滑不良となる場合がある。 R06/05
【◯】 長文ですが、上手にまとめた良い問題でしょう。👍️テキスト<8次:P41>
油上がり
についてもテキスト<8次:P41 (3.6.5 オイルフォーミング)>内に記されている。
年代順に並べてあります
・オイルフォーミングが発生すると、圧縮機からの油上がりが多くなり、潤滑油供給圧力の低下を招くことがある。 H11/05
【◯】 油の中に溶け込んでいるフルオロカーボン冷媒が急激に気化し、油が沸騰したような激しい泡立ちが発生する、圧縮機が冷媒とともに油を吸い込むため油上がりが多くなる。泡立ちのため油ポンプの吸込みも悪くなり、油圧が上がりに くくなって油圧保護圧力スイッチが作動して、圧縮機が運転できなくなることもある。
・圧縮機からの油上がりが多くなると、凝縮器や蒸発器などの熱交換器での伝熱が悪くなり、冷凍能力が低下する H15/05
【◯】 題意の通り。(原因の1つがオイルフォーミングなので、この問題はココに置く。)
・フルオロカーボン冷媒用の圧縮機にオイルフォーミングが発生すると、圧縮機からの油上がりが少なくなる。 H19/05
【×】 テキスト読んで、頭の中でイメージしておこう。オイルフォーミングが発生する原因、そして、影響。この問題は美味しい問題だから、必ずゲットできるはずだ。
問14辺りの運転状態の問題では、こんな感じになる。
・フルオロカーボン圧縮機を長時間停止後、再始動時にオイルフォーミングが生じた。その原因の一つとして、クランクケースヒーターの断線が考えられる。 H10/14(運転状態の問題)
【◯】 ぅむ。
テキスト<8次:P41下から7行目~>と、<8次:P182 (表14.5)の一番下の、コラボ。
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『SIによる 初級 冷凍受験テキスト』7次改訂版への見直し、済。(14/07/03)
『初級 冷凍受験テキスト』8次改訂版への見直し、済。(20/05/25)
【2016/05/19 新設】