冷媒の種類をまとめました。「ODP(オゾン層破壊係数)」と「GWP(地球温暖化係数)」の値も記してあります。(2022/3/11作成)
・R12などの塩素を含むフッ素系冷媒は、大気中に放出されると、成層圏でオゾン層を破壊するため規制されている。 by echo
【◯】 「冷媒種類まとめ表」を見ていただきたい。R11、R12等はCFC冷媒、HCFC冷媒とともに塩素(Cl(シー・エル))がオゾン層を破壊するため、全廃された。テキスト<9次:P56左真ん中辺り 「しかしながら、~」>
・一部の冷凍庫、冷蔵庫、ヒートポンプ式給油器では、オゾン層破壊せず、地球温暖化の影響が少ない、アンモニアや炭化水素類、二酸化炭素のような自然冷媒が使われている。 by echo
【◯】 「冷媒種類まとめ表」を見ていただきたい。自然冷媒は、ODPはゼロ、GWPはフルオロカーボンに比べれば極端に少ない。テキスト<9次:P56右真ん中辺り 「このような~」 >
・2010年以降は、低GWP冷媒のハイドロオロオレフィン(HFO)冷媒やこれらを成分とする混合冷媒の実用化が進められている。 by echo
【◯】 テキスト<P56右 下から13行目~>
【参考】 HFO冷媒の「R1234yf」「R1234ze」は「特定不活性ガス」として法令問題で出題されるようになりました。法令攻略ページ(【移動】書面・携行・遵守) → 「コラム -- 特定不活性ガスとは」へ
「オゾン層破壊係数 ODP」を、覚えてください。
・フッ素系冷媒R11がオゾンを破壊する割合を基準として、各気体の影響を表したものを「オゾン層破壊係数 ODP」と呼んでいる。 by echo
【◯】「冷媒種類まとめ表」を見ていただきたい。 テキスト<9次:P56左~右>
冷媒の種類まとめ表 <<拡大>>
「地球温暖化係数 GWP」を、覚えてください。
・二酸化炭素が地球温度を上昇させる影響を基準として、大気圏における各気体の影響を表したものを「地球温暖化係数 GWP」と呼んでいる。 by echo
【◯】 テキスト<9次:P58左 7行目~>
ここで、「オゾン層破壊係数 ODP」と「地球温暖化係数 GWP」を、しっかり記憶にとどめたい。
・フルオロカーボン冷媒は地球温暖化係数が大きいので、温暖化防止のためには、冷凍装置からの漏れの低減、冷凍装置廃棄時の冷媒の確実な回収、冷媒充てん量の削減ならびに機器の効率向上に努めなければならない。 H21学/09
【◯】 この手の環境の問題は、だいたい正しい文章が多い。(と、私的に思っている。)テキスト<8次:P216左下~(特に右下)>(保安で出題されても良いと思うのだが…)
テキスト学識編では、<8次:P58右下 (5.2.2 地球温暖化)~>を参考にしてほしい。
・ふっ素系冷媒は安定した冷媒であって、CFC系冷媒は大気に放出されると成層圏のオゾン層を破壊するが、GWPはゼロであり、地球温暖化には影響をあたえない。 R02保/04
【×】 なぜ「保安」で出題なのか???令和2年度は、なにか変。
ふっ素系冷媒のGWP(地球温暖化係数)はゼロではなく低いものもある。地球温暖化に影響を与える。GWPがゼロなのはアルコールなどの自然冷媒。下記の表を見てね。
冷媒の種類まとめ表 <<拡大>>
GWPは、二酸化炭素を基準1としている。フッ素系冷媒(CFC,HCFC)は、ウン十倍からイチ万倍ぐらい大きい。テキスト的には<8次:P58>ですね。
GWPに加えて、「TEWI、LCCP、LCA」の意味も覚えたほうが良い。
・冷媒の地球温暖化係数(GWP)加えて、TEWI、LCCP、LCA がある。 by echo
【◯】 「TEWI、LCCP、LCA」の意味を覚えたほうが良い。テキスト<9次:P58右 4行目~>ポツポツと出題されるようになった。(2023(R05)/09/05記ス)
・地球温暖化を評価する指標として、冷媒の地球温暖化係数(GWP)と総合的地球温暖化指数(TEWI)がある。このTEWIは、直接温暖化影響と間接温暖化影響の和として定義されており、その直接温暖化影響は冷媒のGWPに等しい。 H23学/09
・地球温暖化を評価する指標である総合的地球温暖化指数(TEWI)は、直接的な影響分(直接効果)と間接的な影響分(間接効果)の和として定義されており、その直接効果は冷媒の地球温暖化係数(GWP)に等しい。 R01学/09
【両方 ×】 勉強してないとチンプンカンプンだろう。(令和元年の文章は()が多用されて、わかりやすい!?)
さて、どこが間違っているかというと、最後の「GWPに等しい」が誤りで「等しくない」のである。
テキスト的には<9次:P59右>の計算式周りから読み取ろう。
「TEWI=直接効果+間接効果」で、
「直接効果=GWP・L・N+GWP・M・(1-a)」だから、
直接温暖化傾向(直接効果)はGWPと等しくない。
【7次改訂版からの用語の変遷】 ← 雑記です。(暇だったらどうぞ。)
-------------- 7次改訂版の違い(2012/05/03記) --------------
直接温暖化傾向 → 直接効果
間接温暖化傾向 → 間接効果
直接温暖化影響 → 直接効果
ちなみに、製品寿命評価LCA、製品寿命気候負荷LCCPが、7次より追加されたので留意されたい。
--------------
8次改訂版も同様。(2016(H28)/12/25記ス)
9次改訂版も同様。(2023(R05)/09/05記ス)
・地球温暖化を評価する指標である総合的地球温暖化指数(TEWI)は、直接効果と間接効果の和として定義されており、その直接効果は、その機器のエネルギー消費に伴って排出される二酸化炭素による直接的な影響分である。 R03学/09
【×】 ぅむ。正しい文章にしてみましょう。テキストは<9次:P58右 13行目~>
地球温暖化を評価する指標である総合的地球温暖化指数(TEWI)は、直接効果と間接効果の和として定義されており、その直接効果は、その機器のエネルギー消費に伴って排出される二酸化炭素による間接的な影響分(間接効果)とを、加算した値である。
・地球温暖化を評価する指標であるTEWI(Total Equivalent Warming Impact)は、直接効果と間接効果の和として定義されている。間接効果は、対象機器のエネルギー消費に伴って排出される二酸化炭素による間接的な影響分である。 R05学/09
【◯】 今度は【◯】❣ テキスト<9次:P58右 13行目~>
・地球温暖化を評価する指標である総合的地球温暖化指数(LCCP)は、総合的地球温暖化指数(TEWI)に冷媒製造時の冷媒漏洩やエネルギー消費に伴う間接効果分を加算した値である。 by echo
【◯】 LCCPという指標。テキスト<9次:P59左 10行目~>
・地球温暖化を評価する指標である総合的地球温暖化指数(LCA)は、総合的地球温暖化指数(LCCP)に、機器の製造時、輸送時や廃棄時にエネルギー消費に伴う間接効果分を加算した値である。 by echo
【◯】 LCAという指標。テキスト<9次:P59左 12行目~>
20/11/21 20/11/28 22/03/11 23/12/12
【2020(R02)/01/03 新設】(← 履歴をここに作った日)