『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:15章(P193~215)>の「15.1 圧縮機の運転と保守管理(P193~200)」を、目次にそって過去問題を分類してあります。
ここでは、P193~P195左までの「圧縮機の始動」についての問題です。
この試験は、このテキスト文章を基にして組み立てられています。(反則気味もありますが…)テキストに沿って学習しないと全体を把握できにくいでしょう。独特の日本語の言い回しになれましょう。ぜひ、公式テキスト『上級 冷凍受験テキスト』を用意してください
圧縮機の始動時の動作や注意することなどです。テキスト<8次:P193~>を読んで、頭の中に思い浮かべてみよう。
・小形圧縮機では、高圧側と低圧側の圧力がほぼバランスした状態で始動すれば、駆動電動機の負荷が小さい。 H19ho/01
【◯】 この問題は感覚的に分かる。
テキスト(上級冷凍受験テキスト)では、保安管理技術編<8次:P193)の一番最初の「始動」に書かれている。この一行にわりと深い意味がある。冷凍サイクルは、高い低い・大きい小さい・多い少ない・などなどして、常にバランスなんだ。
・容量制御装置(アンローダ)が付いた多気筒圧縮機では、始動時、潤滑油の油圧が正常値に上がるまでは圧縮機がアンロード状態にあるので、駆動用電動機の負荷を軽減できる。 H17ho/01
【◯】 ま、題意のとおり「アンローダは油圧で制御している」ってことを、覚えておく。
テキスト<8次:P193左(b)
-- 【注】 --
7次改訂版では、スクリュー圧縮機の容量制御が数行追加されているので多気筒だけでなくスクリュー圧縮機も出題されると思われる。スクリューは「(始動時)」も文章が増えているので注意されたい。(2014(H24)/04/11記ス)
8次改訂版はこの部分は特に変わっていない。(2016(H28)/11/23記ス)
見当たらない。(by echo予想問題を追加。(2022(R04)/02/26))
・多気筒圧縮機は、駆動電動機の始動時の負荷を軽減するため、吐出し止め弁を全閉にして始動する。 H19ho/01
【×】 "全開"です。引っ掛からないように・・・。
多気筒圧縮機の始動時に一番最初に確認する重要項目です。<8次:P193右下(a)>
・多気筒圧縮機の始動時には、吐出し弁の全開を確認してから、圧縮機を始動する。始動後直ちに、吸込み止め弁を全開まですばやく開くようにして、低圧側圧力が速く低下するようにする。 H23ho/01
【×】 急激な操作は、何事においてもダメですよね。何となく分かる問題。テキスト<8次:P193右下(a)>
こんにちの冷凍機は、スイッチポンでこの始動時の動作などを自動で制御するが、口を開けて「ボ~」っと、見ていてはいけない。
試験で学び知識あるあなたは冷凍機が、今、何をしているか分かるようになる。計器、音、振動など五感を集中させてほしい。それは、季節、外気温、湿度、気圧(天気)などの違いで微妙に変わってくることに気づくだろう。そして幾人もの技術者が作り上げた冷凍機を見守ってほしい。冷凍サイクルの一連の動作を正常にこなしている冷凍機に愛情を注いでほしい。それが真の設備監視技術者であろう。
お金を使い、努力して、苦労して試験勉強をすることをその一歩としてほしい。あなたは、必ず合格できる。
・スクリュー圧縮機の吐出しガス温度は、オイルインジェクションを行っているので、一般に多気筒圧縮機よりも低い。 H19ho/01
【◯】 「上級冷凍受験テキスト」の<8次:P37~>(学識編)と<8次:P194 (スクリュー圧縮機の始動時 )>(保安編)を読むと…。
この問題は、6次改訂版(2007年(H19)発行)をもとに出題されている。
------------------- 7次改訂版について -----------------------
7次改訂版のP154では、この問題の多気筒圧縮機との比較は削除されており、「オイルインジェクション」の語句もカットされている。よって、これのコピペ問題は出題されないと思われる。(2012年4月10日記す)
------------------- 8次改訂版について -----------------------
8次改訂版P194(ページが大幅に変更されている)は、文章は変わっていない。(2016(H28)/11/14記ス)
20/09/08
【2020(R02)/01/02 新設】(← 履歴をここに作った日)