出題数は多いです。
・圧縮機の吐出しガス温度は、圧力比によって異なるので、圧力比が同じ場合には、アンモニア冷媒とフルオロカーボン冷媒とではほとんど差はない。 H18保/04
【×】 圧力比に関しては<9次:P203右 ((2) 吐出しガス圧力の上昇)、 P203右 ((3) 吸込み蒸気圧力の低下)>をどうぞ。
アンモニアとフルオロは比熱比が違う
<9次:P219左 真ん中辺り>、<9次:P65左 5行目> あたりから読み取る。
・圧縮機吐出しガス温度は、アンモニア冷媒とフルオロカーボン冷媒ではほとんど差がない。 H15保/04
【×】 アンモニアのほうが、吐出しガス温度は高くなる。フルオロでは120~130℃以下。テキスト<9次:P229左 真ん中辺り>に記されている。
・吐出しガス温度はアンモニアよりHFC冷媒のほうが高くなるが、エステル油は劣化しないので自動返油を行っても支障はない。 H17保/04
【×】 ぅわ~、吐出しガス温度はアンモニアよりHFC冷媒のほうが低くなる。エステル油に関してはこれで正解。 <9次:P229左 16.3 圧縮機吐出しガス温度の一番最後>
・多気筒圧縮機を使用したアンモニア低温用冷凍装置では、吐出しガス温度が高いので冷凍機油(鉱油)の劣化によりスラッジが生じるため、フルオロカーボン冷凍装置のように再使用せず、劣化した油は抜き取り、新しい油を補充する。 H21保/04
【◯】 ぅむ。
・冷凍機油の劣化は、炭化、酸化、分解生成物の発生などが原因で、冷媒中にスラッジが生じる。そのため、多気筒圧縮機を使用した低温用のアンモニア冷凍装置では、吐出しガス温度が高くなるので冷凍機油(鉱油)は自動返油してはならない。 H22保/04
【◯】 うむ。 アンモニアの自動返油に関しては<9次:P112右~ (d) デミスタ形(図9.4) )>に記されている。
・アンモニア冷媒を使用した多気筒圧縮機の吐出しガス温度は、その物性上高温になりやすい。そのため、低温用の冷凍装置においては冷凍機油(鉱油)を消耗品とみなし、劣化した冷凍機油を抜き取って新しい冷凍機油と交換する。 H29保/04
【◯】 その通り! テキスト<9次:P229左 (16.3 圧縮機吐出しガス温度)>の最後の4行がズバリ!です。
・フルオロカーボン冷媒使用のヒートポンプ装置による高圧力比運転の場合、吐出しガス温度が100℃以下であれば、劣化による油の交換は必要ない。 H19保/04
・フルオロカーボン冷媒使用のヒートポンプ装置による高圧力比運転の場合、圧縮機吐出しガス温度が100℃であれば温度による冷凍機油の劣化のおそれがない。 H30保/04
・フルオロカーボン冷媒を使用したヒートポンプ装置が、100℃の圧縮機吐出しガス温度で運転されているとき、この温度による冷凍機油の劣化のおそれはない。 R03保/04
【全部 ◯】 120~130℃以下であれば劣化による油の交換必要ない。テキスト<9次:P229左 真ん中辺り>
・ふっ素系冷媒の冷凍空調装置では、密閉電動機による加熱などで圧縮機吐出しガス温度が高くなることがあるが、一般に、120℃を超えなければ冷凍機油の劣化のおそれはない。 R02保/04
【◯】 そうだね。 120~130℃以下
は覚えるしかない。ちなみに、 ふっ素系冷媒
は フルオロカーボン冷媒
で、 アンモニア
は 自然冷媒
。
参考:アンモニアで使用する鉱油の劣化温度120~130℃以上に関しては、テキスト<9次:P10左上 5行目~>に記されています。
・アンモニアは、一般に、フルオロカーボン冷媒に比べると吐出しガス温度が高くなる。吐出しガス温度が高すぎると、冷凍機油の炭化、酸化、分解生成物の発生などが起こることで、冷媒中にスラッジを生じやすい。 R04保/04
【◯】 ぅむ、題意の通り。
・非共沸混合冷媒の相変化時の伝熱性能は単成分冷媒よりも劣る。伝熱性能の劣る冷媒用の熱交換器では、伝熱性能向上策を講じることが多い。 H28保/04 R01保/04(冒頭に 一般に、
が付く、他は同じ。 )
【◯】 そうですね。テキスト<9次:P229左 一番下>
・R407Cなどの非共沸混合冷媒は、液と蒸気が共存する飽和二相域においては、液と蒸気のそれぞれの成分比は異なる。一般に、非共沸混合冷媒の相変化時の伝熱性能は単成分冷媒よりも劣る。 R03保/04
【◯】 題意のとおりです。
テキストは<9次:P229左 下から3行目>ですが、「R407Cなどの非共沸混合冷媒・・・云々」は、ここに記されていない。これは、テキスト学識編<9次:P60 「(c) 混合冷媒」>(<8次:P60>)あたりの知識が試されます。
・アンモニアの伝熱性能は、フルオロカーボン冷媒に比べると劣るので、熱交換器などに工夫して伝熱性能を改善することが多い。また、非共沸混合冷媒の相変化時の伝熱性能は、単成分冷媒よりも劣るため、熱交換器などに伝熱性能向上策を講じる。 R04保/04
【×】 ぅむ。テキスト<9次:P229左 下から7行目~> 正しい文章は、
フルオロカーボン冷媒の伝熱性能は、アンモニアに比べると劣るので、熱交換器などに工夫して伝熱性能を改善することが多い。また、非共沸混合冷媒の相変化時の伝熱性能は、単成分冷媒よりも劣るため、熱交換器などに伝熱性能向上策を講じる。
テキストは<9次:P229右 (16.5 漏れ検知方法)> ココのみでオーケーな感じ。
・アンモニア冷媒の漏れ検知は、硫黄を燃やして亜硫酸ガスを発生させ、硫化アンモニウムの白煙を生じさせることでも可能である。 H16保/04
【◯】 見たこと無いけど、この検知器がある。 テキスト<9次:P229右 真ん中辺り>
・アンモニア冷媒の配管での漏れ検知には、炎色反応を利用したハライドトーチ式ガス検知器、電気的に濃度を測定する高感度の電気式検知器が使用される。 H19保/04
【×】 こ、これはフルオロカーボン冷媒の感知方法!テキスト<9次:P229右 3行目~>
・アンモニア冷媒の漏れ検知方法として、電気的に濃度を検知する検知器があるが、その独特の臭気によっても検知できる。また、硫黄を燃やすと亜硫酸ガスが生成され、アンモニアと反応して硫化アンモニウムの白煙を生じることによって検知することもできる。 H24保/04
【◯】 長文であるが、No problem!
・アンモニアの毒性は強くて危険であるが、酸欠事故を引き起こす可能性は低い。アンモニアの漏えいは臭気により検知できるほか、電気的に濃度を検知する検知器もある。 H26保/04
【◯】 気になるのは「事故を引き起こす可能性は低い」なぜ?と、いう疑問が…。
臭気により漏れているのがすぐ分かるからである。これは、テキストの<9次:P229右 真中のチョと下>に、臭気によって検知できるので、酸欠となる事故は起き難い。
と記されている。(ちょと、言葉遊び的問題かな…。)
・フルオロカーボンの漏れ検知器として使用される電気式検知器は、HFC冷媒、HCFC冷媒共用で、それぞれ専用の検知器を準備する必要はない。 H22保/4
【×】 それぞれ専用の検知器が必要(共用できないのです)テキスト<9次:P229右 7行目辺り>
・フルオロカーボン冷媒の漏れ検査を行う場合、検知する分子によって専用のハライドトーチ式ガス検知器または電気式検知器を使用する。 H27保/04
【◯】 「検知する分子によって専用の」という一文が良いですね。テキスト<9次:P229右 3行目~>
・アンモニアは毒性が強く可燃性があり危険である。アンモニアの漏えいは臭気により検知できるほか、電気的に検知することもできる。 H30保/04
【◯】 H26保/04と同様の問題であるが、こちらは言葉遊び的なものが無いのでここに追加した。ま、素直な良い問題ですね。
・自然冷媒の一種であるR717は、その独特の臭気によって漏えいを知ることができるため、電気的に濃度を検知する検知器は用いない。 R03保/04
【×】 いくら臭気があるとはいえ、電気検知器は「用いない。」なんてことは、ないと思うよね!普通。変な問題ですね。ぁ、サービス問題!?ありがとう。(テキスト的にも「用いない」との記述はない。)
ぁ、もしかして「R717」がアンモニアとわからない受験者への挑戦状かしら?たしかに、「R717」がアンモニアとわからない方は勉強不足でしょう。
20/11/21 22/03/07 23/09/12
【2020(R02)/01/03 新設】(← 履歴をここに作った日)