テキスト<P213 (表15.5 液戻りの発生原因と対策)>この表が大事。
・乾式蒸発器を用いた装置に液戻りが発生した。その原因は膨張弁の感温筒に封入された冷媒が漏れたためと判断し、膨張弁を交換した。 H13ho/03
【×】 感温筒の冷媒が漏れると、膨張弁の弁は閉じる方向に作動するため、冷媒が流れなくなって液戻りにはならない。
テキスト<8次:P214右 (2) 感温筒の取付不良> ←感温筒のガス漏れするとどうなるか。
テキスト<8次:P213左 15.3.5 液戻りの措置> ←液戻りの症状対策などが書いてある。
・乾式蒸発器では、負荷が急激に変化したとき、圧縮機に液戻りを生じることがある。 H14ho/03
【◯】 急激に負荷が変化し、膨張弁が追従できない場合、冷媒蒸気が多量に供給され液滴となって圧縮機に吸い込まれる。
テキスト<8次:P196左下 (15.1.3 湿り運転の原因とその影響、対応 > (1)湿り運転の原因 > (a) )>
テキスト<8次:P213の表15.5(液戻りの発生原因と対策)>も、参照されたい。
・乾式蒸発器に多量の液が残留したままで冷凍装置の運転を停止すると、再始動時に液戻りが発生することがある。 H18ho/03
【◯】 ぅむ。
テキスト<8次:P213の表15.5(液戻りの発生原因と対策)>を良く読んでおこう。
・乾式蒸発器を使用した冷凍装置の運転を停止する場合、十分にポンプダウンして停止しないと、蒸発器に残留した多量の冷媒液が再始動時に圧縮機への液戻りを起こすことがある。 H22ho/03
【◯】 ぅむ。テキスト的には<8次:P197左 15.1.4 運転停止 (1)(a)>がポンプダウンのこと。
ポンプダウン(回収する)、冷媒を圧縮機に吸引させて停止する。ちなみに、「ポンプダウン」という語句は、テキスト<8次:P131左上(電子膨張弁>調節器)、P156右上(配管>吸込み蒸気配管の施工上の注意)>に登場している。
・乾式蒸発器使用の冷凍機において、蒸発器内に多量の冷媒液が残留しないように運転停止前に圧縮機で冷媒を吸引することは、再起動時の圧縮機への液戻り運転を防止する。 H28ho/03
【◯】 ぅむ。テキスト<P213 (表15.5 液戻りの発生原因と対策)>この表は大事だね。
・乾式シェルアンドチューブ蒸発器では、冷却管内のブラインや水が凍結して冷却管を破損させる。 H14ho/03
【×】 ブラインや水は管外です!管外。
乾式シェルアンドチューブ蒸発器は、冷却管内に冷媒が流れ、管外にブラインや水がある。管外のブラインや水が凍結しても破裂する危険性は少ない。
これに対し、満液式シェルアンドチューブ式は、管内にブラインや水が管外に冷媒が流れるためブラインや水が凍結すると冷却管を破損する。
参考書の図を見て理解しよう。テキスト<8次:P213右下~P214 図15.12>
・シェルアンドチューブ水冷却器は、満液式に比べて乾式のほうが水の凍結により冷却管が破損しやすい。 H16ho/03
【×】 テキスト<8次:P213右下~>を一度読めば大丈夫だよ。
満液式は管外に低温の冷媒、管内に水(ブライン)があるため、水やブラインが凍結すると破損しやすい。(乾式は管内に冷媒)
・乾式シェルアンドチューブ蒸発器では、冷却管内を水またはブラインが流れているので蒸発温度が低下すると、管内で凍結を起こし、冷却管が破損するおそれがある。 H19ho/03
【×】 ほら、5年後に似たよな問題が・・・。
冷媒管内を流れるのは冷媒である。よって、管外で凍結の恐れが少ない。テキスト<8次:P213右下~>をよく読もう。
・満液式シェルアンドチューブ蒸発器は、乾式シェルアンドチューブ蒸発器よりも器内の冷媒量が少ない。 H23ho/03
【×】 「多いんじゃないの!?満液式だからね!」って、なんとなくわかる。下図を見て頂戴。「満液式シェルアンドチューブ蒸発器は、冷却管内にブラインが流れシェル側は冷媒が流れるので、乾式シェルアンドチューブより冷媒量は多い。」
テキスト的には、これは保安の問題だから。<8次:P213右~P214左上(15.3.6 シェルアンドチューブ蒸発器での凍結防止)>を読んで、読みとくしかないと思われる。(特にP214左上3行が重要)
満液式シェルアンドチューブ蒸発器断面概略図
・満液式シェルアンドチューブ蒸発器では冷却管内に冷媒を流し、シェル側に水やブラインを流すので、凍結しても冷却管を破損させる危険は少ない。 H21ho/03
・満液式シェルアンドチューブ蒸発器では、冷却管内に冷媒を流し、シェル側に水やブラインを流すので、水やブラインが凍結しても冷却管を破損させる危険は少ない。 R02ho/03(赤字が違うだけ)
【×】 これは、美味しい問題かも。「冷却管内にブライン(冷水)が流れ、シェル側に冷媒が流れる。 テキスト<8次:P213右~P214左上(15.3.6 シェルアンドチューブ蒸発器での凍結防止)>をよく読んで、<8次:図15.11>を良く見て、頭の中にイメージを作ろう。
・満液式シェルアンドチューブ蒸発器は、冷媒の蒸発圧力が低下しても器内の冷媒量が多いので蒸発温度は変化せず、水またはブラインの凍結のおそれはない。 H24ho/03
【×】 平成21年度と同等の美味しい問題。「冷却管内にブライン(冷水)が流れ、シェル側に冷媒が流れる。」ので、蒸発温度が低下し管内のブラインが凍結してしまう。テキスト<8次:P213右~P214左上(15.3.6 シェルアンドチューブ蒸発器での凍結防止)>
・満液式シェルアンドチューブ蒸発器は、円筒胴と冷却管との間を流れる水が凍結しても、冷却管を破損させる危険が乾式シェルアンドチューブ蒸発器に比べると少ない。 H28ho/03
【×】 冷却管内にブライン(冷水)が流れ、シェル側(円筒胴と冷却管との間)に冷媒が流れる。テキスト<8次:P213右~P214左上(15.3.6 シェルアンドチューブ蒸発器での凍結防止)>正しい文章にしてみますかね。
満液式シェルアンドチューブ蒸発器は、円筒胴と冷却管との間を流れる水が凍結しても、冷却管を破損させる危険が乾式シェルアンドチューブ蒸発器に比べると多い。
「自動制御機器」>「温度自動膨張弁」>(取り付け上の注意) から引っ越しした。(2020(R02)/01/04)
この問題は、温度の「高い」と「低い」、「作動する」と「作動しない」、および「弁本体温度」と「感温筒温度」の入れ替えで、いくらでも【◯】【×】問題ができるので、うっかりミスをしないように、よく文章を読みましょう。
・乾式蒸発器のMOP付きの温度自動膨張弁は、弁本体温度が感温筒温度よりも低くなるように取り付けると適切に作動する。 H27ho/03
【×】 テキスト<8次:P214右一番上>にズバリ。正しい文章にしましょう。
乾式蒸発器のMOP付きの温度自動膨張弁は、弁本体温度が感温筒温度よりも低くなるように取り付けると適切に作動しない。
・乾式蒸発器で用いられるMOP(最高作動圧力)付き温度自動膨張弁は、弁本体温度が感温筒温度よりも高くなるような温度条件で使用する必要がある。 R01ho/03
【◯】 今度は【◯】。問題文をよく読みましょう。テキストは<8次:P214右一番上>。
・フィンコイル乾式蒸発器のMOP付きの温度自動膨張弁が適切に作動するためには、弁本体温度が感温筒温度よりも低くなるように取り付ける必要がある。 R02ho/03
【×】 今度は少々高度な?惑わし【×】問題でした。正しい文章にしましょう。
フィンコイル乾式蒸発器のMOP付きの温度自動膨張弁が適切に作動するためには、弁本体温度が感温筒温度よりも高くなるように取り付ける必要がある。
・乾式蒸発器のMOP付きの温度自動膨張弁は、弁本体温度が感温筒温度よりも高くなるような温度条件で使用すると、適切に作動しなくなる。 R03ho/03
【×】 今度も【×】。令和になったらこの問題がお好きになったようで、3連チャン。テキストに沿った文章に直してみましょう。テキスト<8次:P214右一番上>
乾式蒸発器のMOP付きの温度自動膨張弁は、弁本体温度が感温筒温度よりも低くなるような温度条件で使用すると、適切に作動しなくなる。
図は、外部均圧形膨張弁の概略図。
P1=P2+P3
の関係で、ニードル弁の開度が程良く開いている状態である。
試験問題では、感温筒が外れたりチャージガスが抜けたりすると、膨張弁開度がどうなるか問われる。
さぁ、下記問題の、
をクリックして開いてちょうだい。その時の状態の概略図も作成したのでイメージできれば幸いである。健闘を祈る。
・温度自動膨張弁の感温筒が外れたり、感温筒内ガスが抜けると、過熱度が大きくなり、弁開度が大きくなる。 H13ho/05
【×】 テキスト<8次:P214右 ((2) 感温筒の取付け不良)>感温筒がはずれると過熱度は大きく(圧力P1が大きく)なり弁は大きく開く。(下図)
ガス抜けすると感温筒からの圧力(P1)が無くなって弁は閉じる。<8次:P123 (図10.8 温度自動膨張弁の作動)>の、P1がゼロになり、「P1=P2+P3」のバランスが崩れ弁が閉じる状態を考える。(次の問題の図を見てみよう)
文章を正しくしてみますかね。
温度自動膨張弁の感温筒が外れると、過熱度が大きくなり、弁開度が大きくなる。
また、感温筒内ガスが抜けると、感温筒からの圧力が無くなるので弁が閉じてしまう。
これでいいかな。
・温度自動膨張弁の感温筒で漏れが発生すると。膨張弁が開いたままとなり、圧縮機吸込み側に液が戻って、液圧縮が発生する。 H25ho/03
【×】 P1の圧力が無くなりニードル弁が上昇し、膨張弁は閉じる。テキスト<8次:P214右 ((2) 感温筒の取付け不良)> 感温筒に封入されている冷媒が漏れると~
閉じるから液圧縮は発生しない。テキスト< 8次:P213左下方 (15.3.5 液戻りの措置)>に、「そして、膨張弁を調節または閉じて液圧縮を回避して、
」とある。
20/01/03 20/11/21 22/03/05
【2020(R02)/01/02 新設】(← 履歴をここに作った日)