安全装置2(液封) P176

 「安全装置」の問題は「保安」のみで問8あたりに出題されています。

 液封についての問題は多いです。容器や配管、可燃性毒性ガスの違いで、どの安全装置を用いるかです。 参考)<8次:P207右 (15.2.6 液封防止への配慮)

液封全般 P176

 ここで、「安全弁」「破裂板」「圧力逃がし装置」「高圧遮断装置」の違いを把握しよう。(テキスト<8次:P176 冒頭>の7行も読む。)

・液封により著しい圧力上昇のおそれのある部分には、高圧遮断装置を取り付ける必要がある。 H14ho/08 答え

【×】 引っ掛からないように。
 高圧遮断装置は液封のための安全装置ではない。液封防止のための安全装置は、「安全弁」「破裂板」「圧力逃がし装置」である。<8次:P176左 (d)(e)>で勉強しよう。
 高圧遮断装置(高圧圧力遮断スイッチ)については、<8次:P176右>

・液封事故防止には、圧力逃がし装置が使用できる。 H17ho/08 答え

【◯】 ぅむ。
 テキスト<8次:P176(d)(e)、P180左上 (13.1.5 圧力逃し装置)

・液封により、著しく圧力上昇のおそれのある部分には、安全弁または圧力逃がし装置を取り付けることにした。 H20ho/08 答え

【◯】 良い問題だね。液封の問題は、ポツリポツリと出題される。

・液封の事故は、止め弁、電磁弁などの誤操作による原因が多いが、液封を起こしやすい箇所として、液ポンプ出口の逆止め弁と蒸発器入口弁の液管部分や、中間冷却器の過冷却液出口止め弁と蒸発器入口弁の液管部分などがある。 H26ho/02 答え

【◯】 この問題はココにも置いておく。 全くその通りとしか言いようがない。

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 この問題は平成26年度問2「<略>凝縮器および液管部について正しいものはどれか。」という問題で二.として出題された。
 テキスト的には、<8次:P208 ((2) 液封の発生しやすい箇所)>あたりを、勉強した知識からマルかバツか判断するしか無いといった感じ。
 文章的にズバリとテキストにはない。つまり、1種レベルに近い問題です。ご愁傷さまです…。(>_<) 健闘を祈る!


容器の液封(d) P176

 「安全弁」「破裂板」「圧力逃がし装置」を、把握してるか試されるよ。

・低圧部の容器で、容器本体に附属する止め弁によって封鎖(液封)される構造になっているものは、安全弁、または圧力逃がし装置などを取り付ける。 H16ho/08 答え

【◯】 テキスト<8次:P176 (d)>ズバリですね。

 参考) 冷凍保安規則関係例示基準8.1より  圧力逃がし装置(有効に直接圧力を逃がすことのできる装置をいう。

・アンモニア冷凍装置の低圧部の容器で、容器本体に附属する止め弁によって液封されるものは、安全弁または圧力逃がし装置を取り付ける。 H23ho/08 R03ho/08(「ものには、」他同じ) 答え

【◯】 その通り!テキスト<8次:P176(d)>
 ( 注意 : (f)の  可燃性ガス、毒性ガス  は、アンモニアのことだから溶栓と破裂板はダメだy。 )

・フルオロカーボン冷凍装置の低圧部の容器で、容器本体に附属する止め弁によって封鎖(液封)される構造になっているものには、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける。 H24ho/08 答え

【◯】 その通り!!テキスト<8次:P176(d)>
 平成23年度の問題と比べてみよう、フルオロ装置だから「破裂板」も、液封防止の安全装置になっているy。

・低圧部の容器で、容器本体に附属する止め弁によって封鎖(液封)される構造になっているものは、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける。ただし破裂板は、可燃性ガス、毒性ガスには使用できない。 H29ho/08 答え

【◯】 いい問題ですね。テキスト<8次:P176左 (d)と(f)>


配管の液封(e) P176

 (銅管及び外径26mm未満の配管の部分を除く。)が、ポイント。

・銅管配管において、液封によって著しく圧力の上昇のおそれのある部分には、安全弁、破裂板、または圧力逃がし装置を取り付けなければならない。 (フルオロカーボン冷凍装置の安全装置) H13ho/08 答え

【×】 引っかからないこと。
 がダメ。テキスト<8次:P176左 (e)>を読む。

 参考)
── 冷凍保安規則関係例示基準8.2(7)より ──
  液封により著しい圧力上昇のおそれのある部分(銅管及び外径26 mm未満の配管の部分を除く。)には、安全弁、破裂板又は圧力逃がし装置を取り付けること。

 そうです、は除くんです。引っ掛かると悔しいんですよね! 頑張ってください。

・液封によって著しい圧力の上昇のおそれがある部分には、圧力逃がし装置などの安全装置が必要であるが、銅管および外径26 mm未満の配管には取り付けなくてもよい。 H22ho/08 答え

【◯】 そうだね。(銅管及び外径26mm未満の配管の部分を除く。)と、されているからね。テキスト<8次:P176左 (e)>

・圧力逃がし装置は液封のおそれのある配管(銅管および外径26 mm未満の配管を除く。)などに取り付けるもので、圧力を逃がす目的を達成できるものでなければならない。 H28ho/08 答え

【◯】 全きその通り。テキスト<8次:P176(d)> この手の問題は3年毎くらいに出題されるようだね。


可燃性ガス・毒性ガス(f) P176

 

・アンモニア冷凍装置の受液器に取り付ける安全装置として、破裂板が使用できる。 H15ho/08 答え

【×】 溶栓・破裂板は、可燃性及び毒性ガスには使用不可。<8次:P176左 (13.1 安全装置)>(f)

・アンモニア冷凍装置の低圧部の容器で、容器本体に附属する止め弁によって封鎖(液封)されるものは、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける。 H27ho/08 答え

【×】 アンモニアだから破裂板はダメ。テキスト<8次:P176(d)(f)> 平成23年度の問題と比べてみよう。

・アンモニア冷凍装置の低圧部の容器で、容器本体に附属する止め弁によって封鎖(液封)されるものは、安全弁、破裂板または圧力逃がし装置を取り付ける。 R02ho/08 答え

【×】 破裂板はアンモニア冷凍装置には使えません! テキスト<8次:P176左(13.1 安全装置) (d)と(f)>

・溶栓や破裂板は、可燃性ガスや毒性ガスには使用してはならない。 H19ho/08 答え

【◯】 ぅむ、なんとなく常識的。テキスト<8次:P176左 (f)>

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修正・訂正箇所履歴

【2016/08/01 新設】(← 履歴をここに作った日

  • テキスト8次改訂版へ対応解説見直し。 (2017(H29)/01/06)
  • 下記のの解説文の間違いを修正。(ご指摘ありがとうございました。2018(H30)/03/03)
    ・液封により著しい圧力上昇のおそれのある部分には、高圧遮断装置を取り付ける必要がある。 H14ho/08
    【×】 引っ掛からないように。
     高圧遮断装置は液封のための安全装置ではない。液封防止のための安全装置は、「溶栓」「破裂板」「圧力逃がし装置」である。<8次:P176左 (d)(e)>で勉強しよう。
    <以下略>

        ↓(  溶栓 安全弁

    【×】 引っ掛からないように。
     高圧遮断装置は液封のための安全装置ではない。液封防止のための安全装置は、「安全弁」「破裂板」「圧力逃がし装置」である。<8次:P176左 (d)(e)>で勉強しよう。<以下略>
  • 分類など、全体的に見直し。(2022(R04)/03/26)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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