圧縮機に取り付ける安全弁 P176~P179

 安全装置といえば「安全弁」! テキストには計算式がありますが、ガッツリ記憶しなくてよいです。式の意味を把握しましょう。

 まずは、圧縮機に取り付ける安全弁です。

 取り付け位置や、噴出量あたりが、ポイントかな。

全般

 テキスト読んで、イメージしておけば大丈夫かと。

・圧縮機に取り付ける安全弁は、吐出し側止め弁の出口側に取り付けなければならない。 H17ho/08 答え

【×】 止め弁の入口側(テキストでは  手前  )である。(止め弁を締めた状態を考えると、なんとなくイメージがわくよね・・)<8次:P176右一番下>

・冷媒装置の安全弁は一般的に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。また、安全弁の口径は冷媒循環量を基準として定められている。 H21ho/08 答え

【×】 テキスト<8次:(前半)P176右下、(後半)P177左下>にズバリと書いてある。 冷媒循環量 ではなくて、 ピストン押しのけ量 を基準とする。

・冷凍装置の安全弁は一般的に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならないしたがって、安全弁の必要最小口径は、圧縮機のピストン押しのけ量を基準として定められている。 H27ho/08 答え

【◯】 な、長い。でもチョロいですね。
 「構造+取り付け位置+設定+口径」という、「3種混合+α」問題でつね。テキスト読んであれば、大丈夫かと…。健闘を祈る。

・冷凍装置の安全弁は、一般に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。 R03ho/08 答え

【◯】 短適で素直で簡単な良問題でした。:D


吹出し圧力と吐出しガス量

 吹出しと吐出し、最初は戸惑うかも…、慣れですよ慣れ。

・圧縮機用安全弁の噴出ガス量は吹き出し圧力において、圧縮機が吐き出すガス量の90%でよい。 H14ho/08
・圧縮機用安全弁は吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの90%以上を噴出することができなければならない。 H26ho/08
 答え

【両方×】 100%(全量)でないといけない。<8次:P177左下>  全量を噴出 とある。

・圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの80%を噴出する口径が必要である。 H18ho/08 答え

【×】 何があっても「全量」なのである。

・圧縮機用の安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならない。 H19ho/08 答え

【◯】 この場合は「全量を噴出」だけど「勢いよく吹き出す」というのもあるからよ~くテキストを読んでおく。

テキスト<8次:P177左上から8行目(勢い)、左下から6行目(全量)>

・圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において、圧縮機が吐出しガスの80%を噴出することができなければならない。 H22ho/08 答え

【×】 ぉう!

・安全弁の作動圧力とは、吹始め圧力および吹出し圧力のことをいう。吹始め圧力は実際に安全弁からガスが吹き始めるときの圧力であり、吹出し圧力は実際に安全弁が作動して、ガスが勢いよく吹き出すときの圧力である。 H28ho/08 答え

【◯】 テキスト読んでイメージしておくしかないですね。テキスト<8次:P177左上>

・冷凍装置の安全弁は一般的に、ばね式安全弁が使用されており、圧縮機に取り付けるときは、吐出し止め弁の手前に取り付ける。圧縮機用安全弁は、吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならない。 H30ho/08 答え

【◯】 取り付け場所とのコラボ問題。ココに置いておくよ。解説は不要ですね。


さ、式が出てきますよ。(安全弁の口径)

 とりあえず、年度順に並べておきます。

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、圧縮機ピストン押しのけ量によって決まり、冷媒の種類には関係ない。 H16ho/08 答え

【×】 んなこた~ない。
 d1=C1√V1 テキスト<8次:P177右上>

 冷凍保安規則関係例示基準8.6.1 より
 d1=C1√V1 d1:安全弁の最小口径 C1:冷媒の種類による定数 V1:標準回転数における1時間のピストン押しのけ量

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、圧縮機の押しのけ量に正比例する。
 H22ho/08 答え

【×】 ぁ~、OK!?
 圧縮機用の場合は d1=C1√V1 だ。押しのけ量V1の平方根に正比例。平成22年度は勉強してないと辛いです。

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、ピストン押しのけ量によって決まり、冷媒の種類には関係しない。 H24ho/08 答え

【×】 d1=C1√V1 の、C1は、算定に用いられる定数だね。冷媒の種類によって変わる。<8次:P178 表13.2>

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、圧縮機のピストン押しのけ量の平方根に比例する。
 H25ho/08 答え

【◯】 ハイ! 
 d1=C1√V1 テキスト<8次:P177右上>

 冷凍保安規則関係例示基準8.6.1 より
 d1=C1√V1 d1:安全弁の最小口径 C1:冷媒の種類による定数 V1:標準回転数における1時間のピストン押しのけ量

・圧縮機用安全弁の必要最小口径は、ピストン押しのけ量の平方根に正比例し、冷媒の種類には依存しない。 H29ho/08 答え

【×】 H24年度と同等の問題。d1=C1√V1 の、C1は、算定に用いられる定数だね。冷媒の種類に依存する。<8次:P178 表13.2>

 05/05/21 06/04/07 07/12/08 07/01/21 09/03/08 10/10/10 11/07/28 12/05/19 13/09/25 14/09/20 15/07/04 16/09/16 17/12/21 19/06/26 22/03/26

修正・訂正箇所履歴

【2016/08/02 新設】(← 履歴をここに作った日

  • ページ内目次「全般」を追加。(2016/09/16)
  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。 (2017(H29)/01/06)
  • 分類を見直し (2017/09/01)

【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

Back to top ↑

^