受液器 P109~P110

 高圧と低圧の受液器があるので、混同しないように。

 容量、目的を把握しましょう。「上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会」<8次:P109~P110 (9.3.1 高圧受液器(図9.5))>を、一度熟読しよう。


冷媒液強制循環式冷却装置の高圧受液器と低圧受液器
冷媒液強制循環式冷却装置の高圧受液器と低圧受液器

・冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で蒸発器に連結して用いられる低圧受液器とがある。 by echo 答え

【◯】 図を見ればイメージできる。これは、テキスト<8次:P109、P110>の、高圧受液器と低圧受液器の冒頭文を合わせた問題文である。(3冷で出題されている。(H27年))

・冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で凝縮器の出口側に連結して用いられる低圧受液器とがある。 by echo 答え

【×】 引っかかりませんでしたか?問題はよく読みましょう。(これも、3冷で出題されている。(H24年))

冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で蒸発器に連結して用いられる低圧受液器とがある。

高圧受液器 P109~P110

 問題数は多いですが、美味しい問題ですから逃さないようにゲットしよう。

冷凍サイクル図の高圧受液器説明用の図
冷凍サイクル図の高圧受液器説明用の図

・高圧受液器は、運転状態の変化などによる適正な冷媒量の変化に対応できるとともに、装置の修理の際の冷媒回収を考慮して容量を決定する。 H13ho/06 答え

【◯】 ぅむ。
 問題年度が古いけども、テキストは<8次:P110左 ((2) 冷媒収容量の決め方)>の(a)と(b)で良いかな。

・高圧受液器の容量は、圧縮機のピストン押しのけ量によって決定される。 H15ho/06 答え

【×】 ピストン押しのけ量は関係ない。
 修理時に回収できるだけの容量(80%)・負荷変動の大きい・・・・テキストを読もう。<8次:P110左 ((2) 冷媒収容量の決め方)

・高圧受液器の容量は、修理時に装置内の冷媒充てん量の全部または大部分を回収できる容量で、回収された液は受液器の内容積の80%以内とし、少なくとも20%の蒸気空間を残すことが好ましい。 H16ho/06 答え

【◯】 ピンポン。<8次:P110左 ((2) 冷媒収容量の決め方 (a))

・高圧受液器の内容積は、装置内の冷媒充てん量の全量または大部分が回収できるものとし、回収する液量は内容積の80%以内とした。 H18ho/06 答え

【◯】 ピンポン!<8次:P110左 ((2) 冷媒収容量の決め方 (a))

・ヒートポンプ装置の受液器は、冷房と暖房の切替えにより熱交換器内の冷媒量が変わるので、その変化量を吸収する。 H19ho/06

・ヒートポンプ装置では、冷房と暖房の切換えにより熱交換器内の冷媒量が変わるので、高圧受液器でその変化量を吸収する。 H30ho/06 答え

【両方 ◯】 ぃえい!
 テキスト<8次:P110左(c)>にズバリ。ヒートポンプ装置という語にビビらないこと。


・ヒートポンプでは、冷房と暖房の間で運転モードを切り換えたときに熱交換器内の冷媒量が変化するため、液分離器を設置し、この変化量を吸収する。 R02ho/06 答え

【×】 まさか【◯】にしなかったですよね!  液分離器 ではありません。この一連の過去問をこなしてないと戸惑うかも…?

・高圧受液器は凝縮器で凝縮した冷媒液を蓄える容器であり、その内容積は装置の冷凍能力によって決定される。 H21ho/06 答え

【×】 ぅむ。
 テキストには冷媒充てん量の大部分を回収できる容量<8次:P110左(a)>とある。じゃ、充てん量と冷凍能力の関係は?という疑問が残るが・・
 その関係は、テキスト内には、装置の規定の充てん量という文言はあるけども、冷凍能力と充てん量の関係は探しても見あたらない。
 なので、あまり深く考えなくても、良し。当然か!?

・受液器は、蒸発器の運転状態の変化が大きいときに、凝縮器と蒸発器での保有冷媒量の変化を受液器で吸収する。また、修理時に装置内の冷媒を回収したとき、受液器に20%以上の蒸気空間を残す必要がある。 H23ho/06 答え

【◯】 その通り! <8次:P110左 (a)(b)>を、よく読んでくだされ。

・高圧受液器の容量は、修理時に装置内の冷媒充てん量の大部分を回収できる容量とし、回収される冷媒液は受液器の内容積の80%以内とする。 H29ho/06 答え

【◯】 「80%」の数値がある問題は、H18年度から久々の出題です。テキスト<8次:P110左 ((2) 冷媒収容量の決め方 (a))

・水冷横形シェルアンドチューブ凝縮器では、空冷凝縮器に比べて器内に冷媒液をためる容積が小さいので、受液器を必要とする場合が多い。 R01ho/06 答え

【×】 凝縮器が逆ですね。正しい文章にしてみますかね。テキストは<8次:P110右(d)>

  空冷凝縮器では、水冷横形シェルアンドチューブ凝縮器に比べて器内に冷媒液をためる容積が小さいので、受液器を必要とする場合が多い。

チョと、おまけ。

 これは、おまけ。「据付・試運転」で出題される問題。

・受液器をもつ冷凍装置では、負荷の変動による冷媒不足を避けるために、運転中の受液器内に常に冷媒液が存在する量を充てんする必要がある。 H16ho/010 答え

【◯】 負荷の変動により冷凍装置に流れる冷媒流量が変わる、その変化量に見合うだけの冷媒量が受液器になければならない。 テキスト<8次:P191左中チョと下辺り>


低圧受液器 P110

 低圧受液器をちょと分け(2012/05/20)

冷凍サイクル図の冷媒液強制循環式冷凍装置の低圧受液器説明用の図
冷凍サイクル図の冷媒液強制循環式冷凍装置の低圧受液器説明用の図"

・冷媒液強制循環式冷凍装置の低圧受液器は、液分離器としての機能も果たしている。 H15ho/06 答え

【◯】 冷媒液強制循環式は蒸発器から出た気液混合冷媒を低圧受液器にもどし、液とガスを分離し圧縮機へ吸い込まれる。<8次:P110右>

・低圧受液器は、冷媒液強制循環式冷凍装置の液溜めの機能と液分離の機能を併せもつ。 H18ho/06 答え

【◯】 液溜めの機能で蒸発器が安定した運転ができる。液分離機能で圧縮機への液戻りを防ぐ、また加熱してない蒸気を圧縮機に吸い込ませる。(テキストをよく読んでおこう)<8次:P110右>

・低圧受液器、ポンプ式冷凍装置の蒸発器へ低圧冷媒を送り込むための液溜機能と蒸発器から戻った冷媒を気液分離する機能がある。また、運転状態が大きく変化しても、冷媒液ポンプが安定して運転できるように、十分な冷媒液量の保特と一定した液ポンプ吸込み揚程が確保できるようにする。 H23ho/06 答え

【◯】 <8次:P110右>の、低圧受液器を全部読んでおかないと、読んでない場合は学識編でチョト勉強したから、勘で◯。

・低圧受液器には、冷媒液強制循環式冷凍装置の蒸発器に低圧冷媒液を送り込むための液だめとしての機能と蒸発器から戻った冷媒を気液分離する機能がある。また、運転状態が大きく変化しでも冷媒液ポンプが安定した運転が続けられるように、十分な液量の保持と一定した液ポンプ吸込み揚程が確保できるようにする。 H29ho/06 答え

【◯】 H23年度の問題と同等です。<解説略>

・低圧受液器は、冷媒液強制循環式冷凍装置の蒸発器へ低圧冷媒を送り込むための液溜めとしての機能がある。冷凍装置の運転状態が大きく変化しても、冷媒液ポンプと蒸発器が安定して運転できるように、十分な冷媒液量の保持と一定した液ポンプ吸込み揚程の確保が必要である。 R02ho/06 答え

【◯】 H29年の簡略版て感じかな。<解説略>

・低圧受液器では、運転状態が大きく変化しても、十分な冷媒液量の保持と一定した液ポンプ吸込み揚程が確保できるようにするために、フロート弁あるいはフロートスイッチと電磁弁の組み合わせで液面高さの制御が行われる。 R03ho/06 答え

【◯】 そうだね。テキスト<8次:P110右 16行目~>ズバリです!

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修正・訂正箇所履歴

【2016/07/25 新設】(← 履歴をここに作った日

  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。(2017(H29)/01/04)
  • 図を追加。(2019(R1)/09/23)
  • 図を追加。予想問題 by echo 追加。(2022(R04)/03/23)

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【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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