その他の付属機器 P111,112,114~116

 「附属機器」の問題は、この頁で終わり。テキストは、<8次:P111~P116>の問題を拾い上げてある。

  • サイトグラス P111
  • 中間冷却器 P112
  • 不凝縮ガス分離器 P114
  • 油回収器 P115
  • 冷媒循環液ポンプ P116

サイトグラス P111

 H29年度に初めて?出題されたサイトグラス。(2017(H29)/12/15記ス)テキスト<8次:P111 (9.5 サイトグラス)>です。

・サイトグラスは冷媒液配管中に設置され、運転中に液管でフラッシングがあると気泡となって現れるので冷媒の流れの状態を見ることができる。さらに、のぞき窓の内側に水分含有量により変色するモイスチャインジケータがあり、冷媒中の水分含有量が許容範囲にあるかどうかを指示色によって判断することができる。 H29ho/06 答え

【◯】 長いW。手間入らずの自動制御運転冷凍機でも、このような付属品の知識があれば万全です。テキスト<8次:P111~P112 (9.5 サイトグラス)

・サイトグラスは、冷媒配管中のフィルタドライヤの上流に設置して、冷媒の流れの状態とフルオロカーボン冷媒中の水分含有量を見るためのものである。 R03ho/06 答え

【×】 フィルタドライヤの下流に設置して、 ですね。テキスト<8次:P111右 (9.5 サイトグラス)> の、冒頭に記されています。


中間冷却器 P112

 2017(H29)/12/14この項目を追加。いままで出題されていなかったのかな?結構不思議。ぁ、これは1冷の必須項目か。テキスト<8次:P112 (9.7 中間冷却器)>です。1冷の学識計算に使っているサイクル図を掲載しておくので参考にして頂戴ね。

二段圧縮一段膨張式冷凍装置冷凍サイクル図 二段圧縮二段膨張式冷凍装置冷凍サイクル図

・中間冷却器には、その冷却方法により、フラッシュ式、液冷却式、直接膨張式がある。フラッシュ式は二段圧縮一段膨張式冷凍装置に用いられる。 H29ho/06 答え

【×】 テキスト読むしかないね。  フラッシュ式は二段圧縮二段膨張式冷凍装置に用いられる。 二段一段は、液冷却式、直接膨張式が用いられる。

・中間冷却器には、その冷却方法により、フラッシュ式、液冷却式、直接膨張式がある。液冷却式は、二段圧縮一段膨張式冷凍装置の中間冷却器に利用される。 R01ho/06 答え

【◯】 そのとおりです! この問題はこれから出題されるようになるのかな?


不凝縮ガス分離器

 不凝縮ガス分離器の問題が、少ないのが不思議。テキスト<8次:P114~P115 (9.9 不凝縮ガス分離器)

・不凝縮ガス分離器(ガスパージャ)は、凝縮器上部に取り付けて、冷凍装置停止後に、凝縮器上部に集まった不凝縮ガスを冷媒蒸気と分離して器外に排出する装置で、不凝縮ガスだけを排出することができる。 H15ho/06 答え

【×】 ぅ~ん、引っ掛けられないように。
 ガスパージャは、冷凍装置を停止しないで不凝縮ガスを取り出せるし、冷媒が不凝縮ガスと一緒にでにくいなど、とても便利な附属機器だね。テキストは<8次:P114右真中チョと下>辺りだね。
 アンモニア冷凍装置の場合は、除害装置を必ず付ける。(アンモニアが大気中へ放出されないようにする。)

・アンモニア冷凍装置の不凝縮ガス分離器から排出される不凝縮ガスは、除害設備を設けてアンモニアを直接大気中に排出しないようにする。 H22ho/06 答え

【◯】 その通り。テキスト<8次:P115左 (d)>

・アンモニア冷凍装置に取り付ける不凝縮ガス分離器から不凝縮ガスを排出する場合、除害設備を設けてアンモニアを直接大気に排出しないようにする。 H25ho/06 答え

【◯】 ぅむ、全きことかな!テキスト<8次:P115左 (d)>

・アンモニア冷凍装置に取り付けた不凝縮ガス分離器から不凝縮ガスを排出する際には、除害設備を設けて、アンモニアを直接大気中に排出しないようにする。 H28ho/06 答え

【◯】 ぅむむ、全きことかな!テキスト<8次:P115左 (d)>


油回収器

 テキスト<8次:P115 (9.10 油回収器)>です。

・フルオロカーボン冷凍装置の満液式蒸発器に油回収器を付けるのは、蒸発器内の冷媒中の油濃度が一定値以上にならないようにして、圧縮機が潤滑油不足になるのを防ぐためである。 H14ho/06 答え

【◯】 ピンポン。テキスト<8次:P115左 (9.10 油回収器)>の冒頭部分から読むと良い。
 油分離器があっても冷媒に溶け込んだ油は蒸発器内に蓄積されていき油量が減っていくので、…<以下略>


冷媒循環液ポンプ

 テキスト<8次:P116 (9.11 冷媒循環液ポンプ)>です。

・大形冷凍装置の満液式蒸発器がコイル式の場合、温度自動膨張弁で蒸発量に相当する冷媒液を制御する。 H22ho/06 答え

【×】 これは、レアな問題。

 テキスト<8次:P116左>を読もう。  温度自動膨張弁では、蒸発量に相当する冷媒液を制御  していない、と、なんとなく分かります? ぅむ、温度自動膨張弁ではなくて、液ポンプで冷媒液を制御してる。

【参考】
 ・学識編<8次:P106~ (8.4 冷媒液強制循環式蒸発器)
 ・学識編<8次:P110 (9.3.2 低圧受液器)

 【補足】 ← お時間があればクリック

 チョと反則気味の嫌らしい問題だ。echoは敵意さえ感じる。こういう問題をチョットね問題という!

 ま、冷静に考えれば、問題文の"大形冷凍装置の満液式蒸発器…云々"は、テキスト<8次:P116 (9.11 冷媒循環液ポンプ)>からの問題だろう。 だから、テキスト読んでいればすんなり正解できるってかな?

 ぅん、そうだね、60点が合格点だからね。時には気楽に頑張ろうじゃないか。

【補足の補足】
 テキストは満遍なく読んでおくしかない。レアな問いで分からない場合は、思い切って勘に頼る。しかし、そこで「努力の結果が実る」ものであろう。

・大形冷凍装置において、冷媒を液ポンプで強制循環する冷媒液強制循環式蒸発器の場合では、液ポンプは通常密閉式のキャンドポンプを使用し、この蒸発器の冷媒循環量は、一般に蒸発量の3~5倍程度とする。 H26ho/06 答え

【◯】 ぅん子問題などと言って、どうもすみませんでした。朝日に光る朝露のように美しい文章の問題ですね。
 テキストを満遍なく一読しておきましょう。テキスト<8次:P116 (9.11 冷媒循環液ポンプ)>左側ズバリです。 健闘を祈る!

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修正・訂正箇所履歴

【2016/07/26 新設】(← 履歴をここに作った日

  • 「油回収器」の問題を「油分離器」ページより引っ越しした。 (2017/01/04)
  • テキスト8次改訂版へ対応済み。解説見直し。(2017(H29)/01/05)
  • H29年度に出題された「中間冷却器」の項目を、先頭に追加。(2017/12/14)
  • H29年度に出題された「サイトグラス」の項目を追加。(2017/12/15)
  • 図を追加。文章見直し。(2019(R1)/09/24)

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【参考文献・リンク】

  • 初級 受検テキスト(SIによる初級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 上級 受検テキスト(SIによる上級受検テキスト):日本冷凍空調学会
  • 冷凍機械責任者(1・2・3冷)試験問題と解答例(13):日本冷凍空調学会
  • 第3種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院
  • 第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集 :電気書院

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