さ、自動制御機器の最後を飾る「サーモスタット」です。テキスト<9次:P152左~ (8次:P146右上~) (10.14 サーモスタット)>
【 -- 参考 -- 】
蒸気圧式サーモスタットの感温筒の3つのチャージ方式は、温度自動膨張弁の各チャージ方式と似ているので混同しないように。<9次:P125右下(8次:P121左) ~>
『上級 受検テキスト:日本冷凍空調学会』9次改訂版(令和4年11月8日改訂)に対応しています。適当に、8次改訂版のページを( )内に残してあります。
サーモスタットは、テキストを読んでおかないとチンプンカンプンかも。テキストはいつもカバンに入れておこう。健闘を祈る。
・冷凍装置の種々の対象物を、所定の温度に保持するための目的で使用される各種のサーモスタットは、圧力変化を検知し設定温度で電気接点を開閉する。 by echo
【×】 「圧力」ではなくて「温度」ですね。:D テキスト<9次:P152左下3行>
冷凍装置の種々の対象物を、所定の温度に保持するための目的で使用される各種のサーモスタットは、温度変化を検知し設定温度で電気接点を開閉する。
見当たらない。(予想問題 by echo 追加。)
・バイメタルは膨張係数の異なる二種の金属を溶着して温度変化による機械的わん曲で接点の開閉を行っている。主として空調用室内サーモスタットに使われる。 by echo
【◯】 昔ながらのバイメタル。電気アンカの不具合はこれだよね。テキスト<9次:P152右上>
本体と感温筒の温度による動作を把握スべし。
とはいうものの、「ガスチャージ方式」しか出題されていない!? 予想問題 by echo 追加(2022(R04)/03/22)
・ガスチャージ式サーモスタットは、受圧部のある本体の温度が感温筒の温度よりも低くなっても正常に作動する。 H15保/05 H19保/05
【×】 いや、正常に動作しない。本体は感温筒より常に高くする。テキスト<9次:P153左 7行目~
ガスチャージ式サーモスタットは、受圧部のある本体の温度が感温筒の温度よりも高くないと正常に作動しない。
この問題文は、<9次:P153右 ((3) 液チャージ方式)>の場合である。
液チャージ式サーモスタットは、受圧部のある本体の温度が感温筒の温度よりも低くなっても正常に作動する。
・ガスチャージ方式サーモスタットは、感温筒内の液量が少ないため応答は速い。しかし、感温筒よりも受圧部の温度が高くないと正常に作動しない。 H21保/05
【◯】 ぅむ。 テキスト<9次:P153左 5行目~>
・ガスチャージ方式サーモスタットは、感温筒内の液量が少ないため応答は速い。しかし、感温筒よりも受圧部の温度が低くないと正常に作動しない。 H24保/05
【×】 H21年度とよく読み比べてほしい。惑わされないように!
低くないと → 高くないと
・ガスチャージ方式サーモスタットは、感温筒内の液量が少ないため応答は速く、受圧部のある本体の温度が感温筒の温度より低くなっても正常に作動する。 H25保/05
【×】 類似問題が多いです。
ガスチャージ方式サーモスタットは、感温筒内の液量が少ないため応答は速く、受圧部のある本体の温度が感温筒の温度より高いと正常に作動する。
← こんな感じに直せば正しい文章になるでしょう。
・ガスチヤージ方式のサーモスタットは、受圧部の温度が作動に及ぼす影響が小さく、サーモスタット本体が感温筒と異なった温度環境でも使用できる。 H26保/05
【×】 これは、吸着チャージ方式のことです!
吸着チャージ方式のサーモスタットは、受圧部の温度が作動に及ぼす影響が小さく、サーモスタット本体が感温筒と異なった温度環境でも使用できる。
【参考:ガスチャージ方式と吸着チャージ方式の比較】 ← 続きはクリック
ガスチャージ方式と吸着チャージ方式をテキストより引用しておくので比較してください。
---- 引用 テキスト<9次:P153左 5行目~>から ----
このチャージ方式は,感温筒内の液量が少ないために応答が速く,主に低温用に使われるが,感温筒よりも受圧部の温度が高くないと正常に作動しないので,注意を要する.しかし,感温筒が最高使用温度(最高作動圧力)を多少超えても,サーモスタットを損なう危険は少ない.
---- 引用 テキスト<9次:P153右 6行目~>から ----
このチャージ方式は,受圧部の温度が作動に及ぼす影響が小さく,サーモスタット本体が感温筒と異なった温度環境でも使用できる.
たぶん、勉強しないと正解できないよね。
・ガスチャージ方式の蒸気圧式サーモスタットは、主に低温用に使われ、受圧部よりも感温筒の温度が高くないと正常に作動しない。 H30保/05
【×】 この手の問題は5年ぶり!?正しい文章にしてみましょう。
ガスチャージ方式の蒸気圧式サーモスタットは、主に低温用に使われ、感温筒よりも受圧部の温度が高くないと正常に作動しない。
・ガスチャージ方式の蒸気圧式サーモスタットは、感温筒内に封入した媒体が最高使用温度で全て蒸発し終わるように制限チャージされている。このサーモスタットは、主に低温用に使われ、感温筒よりも受圧部の温度が高くないと正常に作動しない。 R01保/05
【◯】 一連の過去問の中で封入媒体の制限チャージを問われるのは初めてだ。テキスト<9次:P152右 ((1) ガスチャージ方式)>の冒頭に記されている。 ま、テキストをよく読んでまんべんなく勉強するしかない。(または、60点ギリギリを狙う勉強法にするかです。)健闘を祈る。
・蒸気圧式サーモスタットのガスチャージ方式の感温筒には、感温筒に封入した媒体が、最高使用温度ですべて気化するように制限チャージされている。したがって、通常の使用状態では、感温筒内には常に湿り状態の媒体が存在する。 R03保/05
【◯】 題意の通り。テキスト<9次:P152右 ((1) ガスチャージ方式)>の冒頭。
・ガスチャージ方式の蒸気圧式サーモスタットは、最高使用温度で感温筒内に封入した媒体がすべて気化するように制限チャージされている。このサーモスタットは、主に高温用に使われ、感温筒よりも受圧部の温度が高くないと正常に作動しない。 R04保/05
【×】 ぉっと。テキスト<9次:P153左 6行目>
ガスチャージ方式の蒸気圧式サーモスタットは、最高使用温度で感温筒内に封入した媒体がすべて気化するように制限チャージされている。このサーモスタットは、主に低温用に使われ、感温筒よりも受圧部の温度が高くないと正常に作動しない。
・蒸気圧式サーモスタットの吸着チャージ方式の感温筒内には、ガスを多量に吸着する吸着剤があり、温度の上昇に伴ってガスを放出した圧力によって設定温度で電気接点を開閉する。 by echo
【◯】 吸着剤は活性炭など用いる。テキスト<9次:P153左下~右上>
・蒸気圧式サーモスタットの吸着チャージ方式は、サーモ本体が感温筒と異なった温度環境でも使用可能である。また、熱伝導の良い活性炭等を使うので応答が速い。 by echo
【×】 熱伝導が悪いので応答は遅いです。テキスト<9次:P153右 6行目~>(温度自動膨張弁感温筒の吸着チャージ方式と同じでつね。)
蒸気圧式サーモスタットの吸着チャージ方式は、サーモ本体が感温筒と異なった温度環境でも使用可能であるが、熱伝導の良くない活性炭等を使うので応答が多少遅い。
・蒸気圧式サーモスタットの液チャージ方式の感温筒内には、常に封入媒体の飽和液が存在しているため、本体、感温筒の取付け位置、姿勢により、性能が変わるので注意が必要である。 by echo
【◯】 そんな気がします。テキスト<9次:P153右 (3) 液チャージ方式>の冒頭。
・蒸気圧式サーモスタットの液チャージ方式は、ガスチャージ方式と異なり、受圧部のある本体が感温筒の温度より低くないと、正常に動作しない。 by echo
【◯】 ぅむ。テキスト<9次:P153右 真ん中>
今の世は多く使われているだろうから?令和になって初めて出題された。(2020(R02)/11/21記ス)
・電子式サーモスタットは、応答が速く、温度感度と精度が高く、作動温度範囲を広くできる。また、温度検出対象は、水などの流体だけでなく、固体表面に接触させる温度検出用にも使用される。 R02保/05
【◯】 テキストは<9次:P153 (10.14.3 電子式サーモスタット)>です。一度読んでおけばだいたい【◯】のような素直な文章です。
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【2016/07/24 新設】(← 履歴をここに作った日)