吸込み蒸気配管は、蒸発器出口から圧縮機まで、液溜まり防止や油戻しの工夫が必要です。
『上級 冷凍受験テキスト:日本冷凍空調学会』<8次:P155左 (11.4.3 吸込み配管) ~P157です。
吸込み蒸気配管の管径は、(a)(b)のことを考慮して決める。
圧力降下の考慮は大切です。テキスト<8次:P155左>
・吸込み蒸気配管での圧力降下は、圧縮機の能力に大きく影響するため、吸込み蒸気の飽和温度が2Kに相当する圧力降下を超えないように、できるだけ小さくするように考慮する。 by echo
【◯】 これは予想問題だけども、「吸込み蒸気の飽和温度が2Kに相当する圧力降下を超えない」は、覚えておいたほうが良いかも…。
具体的な数値が出てくる。「吸込み、吐出し共に、横走り管3.5m/s以上、立ち上がり管6m/s以上」これを覚えておこう。流速の数値は、他のページにもあるので、混同しないようにmemoしたほうが良いかも。 テキスト<8次:P155左>
・冷凍装置の乾式蒸発器では、吸込み立ち上がり管より潤滑油を圧縮機に戻すため最小蒸気速度を確保しなければならない。 H14ho/07
【◯】 ぅむ。
テキスト<8次:P155右上 ((1) 吸込み配管蒸気配管の管径 (b))>です。
冷媒流速が遅すぎると油が戻りにくくなる。(横走り管3.5m/s以上、立ち上がり管6m/s以上)
・圧縮機吸込み管立ち上がり部の流速は、3m/s以下がよい。 H13ho/07
【×】 ぅむ! 6m/s以上です!
配管の問題は、貴方を惑わす楽しい?問題が作り放題です。
「横走り管3.5m/s以上、立ち上がり管6m/s以上(吸込み、吐出し共に)」これ覚えて損は無い!
吸込み配管の流速は<8次:P155右上 ((1) 吸込み配管蒸気配管の管径 (b))>
吐出し配管の流速は<8次:P152右上 ((1) 吐出し配管の管径 (a))>
・フルオロカーボン冷凍装置では、吸込み配管内の蒸気速度が大きいと、流れの抵抗による圧力降下が大きくなるので、一般に立ち上がり管での蒸気速度は3m/s以下になるように管径を決める。 H16ho/07
【×】 ぅむ。6m/s以上だー!!
フルオロカーボン冷凍装置では、油の同伴に必要な最小の蒸気速度を確保し、必要な蒸気速度は横走り管3.5m/s以上、立ち上がり管6m/s以上」ですね。<8次:P155右上 ((1) 吸込み配管蒸気配管の管径 (b))>
ちなみに、(参考として記す。)
「3m/s」は、ユニットクーラの全面風速の数値に使われている。テキスト<8次:P102左真ん中チョと下辺り>混同するかな!?
・フルオロカーボン冷凍装置の蒸発器から圧縮機への配管内の蒸気速度は、横走り管では3.5m/s以上、立ち上がり管では6m/s以上がよい。 H22ho/07
【◯】 ぅむ!珍しく(失礼)素直なよい問題だ。
テキスト<8次:P155右上 ((1) 吸込み配管蒸気配管の管径 (b))>
・フルオロカーボン冷凍装置の蒸発器から圧縮機への横走り管では、冷媒蒸気流速を3.5m/s以上となるように、吸込み配管の配管径を決定する。 H24ho/07
【◯】 ぅむ、全くその通り!テキスト<8次:P155右上 ((1) 吸込み配管蒸気配管の管径 (b))>
(a)~(g)の項目を適に分類しました。
テキスト読んで一生懸命理解した人間に対し…、なんとか間違えるように問題が作成されている感がある。(怒)健闘を祈る。 テキスト<8次:P155右~P156左>
・容量制御装置付きのフルオロカーボン多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、最大負荷時に返油のための最小蒸気速度が確保されていれば、とくに二重立ち上がり配管にする必要はない。 H20ho/07
【×】 ぅむ!圧縮機最大負荷時に最小蒸気速度が確保されていると、軽負荷時に返油に必要な上記速度が確保できないので、細い配管を設けた二重立ち上がり配管が必要になる。
・容量制御装置をもつ圧縮機の吸込み管では、アンロード運転やロード運転の負荷変動時の返油のために必要な最小蒸気速度を確保するため、ニ重立ち上がり管を設けることがある。 H24ho/07 H30ho/07( 吸込み蒸気管
以外同じ)
【◯】 その通り!…素直すぎて逆に怖い問題。しいて言うなら、"ことがある"で、考えこむかな?
・フルオロカーボン冷凍装置で、容量制御装置をもった多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、最小負荷時にも最大負荷時にも、返油のために必要な最小蒸気速度が確保できるように二重立ち上がり管を設けることがある。 H24ho/07
【◯】 そ、その通りだ!! テキスト<8次:P156左上>にズバリですね。
テキスト<8次:P156左>
・容量制御装置(アンローダ)を持った多気筒圧縮機の吸込み配管に、軽負荷運転時での油戻りをよくするために、圧縮機の近くにトラップを設けた。 H15ho/07
【×】 圧縮機の近くにトラップを設けるのは絶対駄目。テキスト<8次:P156(b)の最後(図11.13)>
(トラップがあると、軽負荷運転時、再始動時、軽負荷から全負荷に変わったときに、液が一気に圧縮機へ)
・圧縮機吸込み側の横走り管には適当な間隔でUトラップ(U字状の配管)を設け、液戻りを防ぐ。 H19ho/07
【×】 この問題、絶対落としちゃ駄目だよ。
Uトラップを設けず下り勾配にする。テキスト<8次:P156(b)>読んでね。なお、立上り管が長い場合は中間トラップを設けると、(c)にあるから混同しないこと。
配管の問題は、吸込み、吐出し、機器の位置などイメージしてください、ノートにガンガン図を書いてみよう。
ま、甘いコーヒーでも飲んでからにしましょうか・・・・頑張ろう。
・大型の冷凍装置では、圧縮機の吸込み側の横走り管が非常に長い場合、途中にUトラップを設けて、液戻りを防止する。 H25ho/07 R02ho/07
【×】 横走り管には、Uトラップを設けては絶対ダメです。テキスト<8次:P156(b)>
「非常に長い」は、<8次:P156(C)>に記されている、 立ち上がり管が非常に長い場合には、
と、なんとか引っ掛けようとしているようです。ハっハっハ、チョロいですね。
・蒸発器から圧縮機までの距離が非常に長い場合には、圧縮機の吸込み口近くの蒸気の横走り管にトラップを付け、そこに油をためて油が戻りやすくなるようにする。 H28ho/07
【×】 ダメなものはダメ。立上り管が長い場合は10m毎にトラップを設ける。テキスト<8次:P156(b)>
・吸込み蒸気配管の横走り管にトラップを設けることにより、負荷変動時の油や冷媒液をためて、液が圧縮機に戻るのを防止する。 R01ho/07 R03ho/07(「溜めて」他同じ)
【×】 わざわざ液を溜めては駄目ですよね!間違えるようなら勉強不足バレバレです。
テキスト<8次:P156左>
・圧縮機の下方25mに蒸発器があるとき、圧縮機吸込み管に10m程度ごとにトラップを設けた。 H17ho/07
【◯】 この問題は「圧縮機と蒸発器の位置」にも置いておく。
そうだね、10メートル毎にトラップをつけると油が戻りやすくなる。
ただし、圧縮機の下に蒸発器があり、かつ、配管が非常に長い場合だけ。<8次:P156(c)と図11.14>
圧縮機が蒸発器よりも下側(圧縮機の上に蒸発器がある)の場合は内容が違ってくるよ、<8次:P115(d)と図11.15>テキストよく読んでね。
・圧縮機の下方25mに蒸発器があるとき、圧縮機吸込み管に10m程度ごとにトラップを設けた。 H17ho/07
【◯】 この問題は「長い立上り管」にも置いておく。
そうだね、10メートル毎にトラップをつけると油が戻りやすくなる。
ただし、圧縮機の下に蒸発器があり、かつ、配管が非常に長い場合だけ。<8次:P156(c)と図11.14>
圧縮機が蒸発器よりも下側(圧縮機の上に蒸発器がある)の場合は内容が違ってくるよ、<8次:P115(d)と図11.15>テキストよく読んでね。
・吸込み配管の施工では、吸込みの立ち上がり管が非常に長い場合には、約10mごとに中間トラップを設ける。これは、油が戻りやすいようにするためである。 H27ho/07
【◯】 ピンポン。テキスト<8次:P156左(c)>
テキスト<8次:P156左~右>
・圧縮機が蒸発器よりも下側に設置されている装置の吸込み配管は、装置停止中に冷媒液が圧縮機に流れ落ちるのを防止するため、蒸発器からその上部まで一度立ち上げてから圧縮機に接続した。 H15ho/07
【◯】 うむ。
「圧縮機が蒸発器よりも下側に設置」を意識してね。<8次:P115(d) 図11.15>
・ポンプダウン停止をしない装置では、圧縮機が蒸発器より下側に設置されている装置の吸込み配管を、蒸発器上部まで一度立ち上げてから圧縮機へ接続し、装置停止中に冷媒液が圧縮機に流れ落ちるのを防止する。 H25ho/07 R02ho/07
【◯】 ま、そういうことです。
テキスト<8次:P156(d)と図11.15>をよく読み見ておくしかありませぬ。(この問題は、P156右上の3行目「しかし、」からがポイントです。)
テキスト<8次:P156右>
2台以上の蒸発器がある場合(2台の高さは同じ)
二問しかないんだけども…。平成23年度の問題は、長文の問題。1冷と間違えたのかもしれない。苦笑) 健闘を祈る。 テキスト<8次:P156右~P157左>
2台の蒸発器が圧縮機より下で異なる高さの場合
蒸発器が圧縮機より下にある場合は、無負荷の蒸発器に主管中の油や冷媒液が流れ込まないように、それぞれの吸込み蒸気管にトラップと立ち上がり管を設け、主管の上側に接続する
・2基以上の蒸発器が異なった高さに設置されている場合、それぞれの吸込み管にトラップと立ち上がり管を設け、主管に接続した。 H18ho/07
【◯】 テキスト<8次:P156右(e)、P157左(f) 図11.17 図11.18> 吸込み配管は、まんべんなく出題され問題の種類が多い。テキスト読んで図を良く見ておこう。
2台の蒸発器が圧縮機より上で異なった高さの場合
蒸発器が圧縮機より上にある場合は、停止中に蒸発器から液が圧縮機に流れ落ちないように、蒸発器よりも高く立ち上がり管を設けて、主管に接続する。
・2基以上の蒸発器が異なった高さに設置されている場合は、それぞれの吸込み管にトラップと立ち上がり管を設け、主管に接続する必要がある。また、圧縮機が蒸発器よりも下部に設置されている場合は、停止中に冷媒液が圧縮機へ流れ落ちるのを防ぐため、吸込み管に小さいトラップを設け、蒸発器上部まで一度立ち上げてから圧縮機の吸込み配管に接続するが、圧縮機を停止するときに必ずポンプダウンを行う場合であってもこれらは必要である。 H23ho/07
【×】 な、な、長い!
テキスト的には<8次:P157(f)>と該当の図(疲れたので図番号は略)
問題文の後半にかけては、<8次:P156(d)>と該当の図、で、何が間違っているかというと、ポンプダウン行う場合は小さなトラップと立ち上げは必要なし!ということ。
(疲れましたね、頑張れー。)
ぁ、ポンプダウンとは、冷媒を受液器などに回収してから停止するということです。確かに、ポンプダウンで冷媒を受液器に回収するので流れ落ち防止のためのトラップや立ち上がりは不要です。
過去問がないので、予想問題 by echo 追加を置いておきます。テキスト<8次:P157左>
・吸込み蒸気配管には十分な防熱を施し、管表面における結露あるいは結霜を防止することによって吸込み蒸気温度の低下を防ぐ。 by echo
【×】 これは、3冷の平成28年度に出題されたものです。2冷では、果たして…。 (2022(R04)/03/25記ス)
吸込み蒸気配管には十分な防熱を施し、管表面における結露あるいは結霜を防止することによって吸込み蒸気温度の上昇を防ぐ。
令和になって初出題。
・フルオロカーボン冷凍装置では、蒸発器から圧縮機への油戻しが重要である。満液式シェルアンドチューブ蒸発器に取り付けられた油戻し配管では、絞り弁を通して油を含んだ冷媒液を少しずつ抜き出し、液ガス熱交換器で冷媒液を気化した後、圧縮機に油を戻している。 R03ho/07
【◯】 レアーな問題です。テキスト<8次:P157左下~右上>を、一度でも読んでおくしかないかな。
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